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困難でも「伝えたい」 沖縄戦語り部・安里要江さん、支援者ら区切り検討

5/22(月) 11:58配信

琉球新報

 【北中城】沖縄戦で夫と2人の子どもら親族11人を失い、自身の体験が映画「GAMA 月桃の花」のモデルになった安里要江(としえ)さん(96)の証言活動が高齢のため困難になっている。安里さんは「口から言葉が出る限り、自分の言葉で伝えたい。平和をつくり続けたい」と固く決意するが、家族や支援者は活動の区切りを検討している。


 18日、北中城村の喜舎場公民館で大阪府からの修学旅行生に自身の戦争体験を語った安里さんは「平和で皆が仲良く学び、暮らせることが大切」と呼び掛けた。

 1945年の沖縄戦当時、安里さんは2児の母だった。米軍の艦砲射撃が始まった3月下旬から6月23日に糸満市伊敷の轟(とどろき)の壕で米軍に保護されるまでの約3カ月間、砲弾が飛び交う中を逃げた。戦争で多くの家族を失った安里さんは1981年から、語り部として平和の尊さと戦争の悲惨さを伝えている。

 証言活動は36年になるが、最近は体調が安定せず、継続が困難になっている。支援者の松永光雄さん(63)=八重瀬町=は「娘を失った轟の壕の話も避けるようになっている。思い出しながら語るのが、つらくなっているのかもしれない」と安里さんを案じる。

 18日の講話後、松永さんに支えてもらいながら、つえを突いて会場を後にした安里さん。次の講話に向けても「平和が大事だと伝えたい」と力を込めた。

琉球新報社

最終更新:5/22(月) 11:58
琉球新報