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UQ mobileがau本家級の速度、mineoとIIJmioは昼時が鬼門――「格安SIM」の実効速度を比較(au&Y!mobile回線4月編)

5/22(月) 6:25配信

ITmedia Mobile

 MVNOが提供している「格安SIM」を選ぶうえで、料金はもちろんだが、「通信速度」も重要な決め手になる。料金は各社のWebサイトやカタログに表示されていて比較しやすいが、通信速度は各社一律「下り最大150Mbps」「下り最大225Mbps」などと表記されており、実際のところどれだけの速度が出るのかが分からない。

【昼の測定結果】

 そこで、本企画では各社が提供している格安SIMの“実効速度”を毎月調査し、その結果を横並びで紹介している。今回は4月にテストした、au系MVNOとY!mobileの速度をお伝えする。本企画がMVNOサービスを選択する際の一助になると幸いだ。

 4月のドコモ回線編は、以下の記事をご参照いただきたい。

 なお、4月には平日昼と夕方に、YouTube動画の再生テストも行っているので、こちらも参考にしてほしい。

●通信速度の調査方法

 今回、テストを行ったのは以下の5サービス。

・UQ mobile
・mineo(Aプラン)
・IIJ mio(タイプA)
・au(LTE NET)
・Y!mobile

 auのLTE NETはMVNOではなく、auのスマートフォンで利用するインターネット接続サービス。いわば“本家”の通信速度となる。Y!mobileも同様に、大手キャリアであるソフトバンクの回線をそのまま使っている。

 調査条件は以下の通り。

・計測端末:ZenFone 3×2台
・計測アプリ:RBB TODAY SPEED TEST
・計測時間帯:4月26日(水)12時20分~、18時~、4月27日(木)8時50分~
・計測場所:アイティメディア社内(東京都千代田区紀尾井町)
・計測回数:各時間帯・場所で1サービス、上下3回ずつ(平均値を掲載)

 現在ドコモ、auどちらの周波数帯も広く利用できるZenFone 3を計測に使用している。通信測定のエラー、明らかにありえない速度(理論値超え)が表示された場合は再測定とした。各サービスの測定開時刻は、テスト結果の表を確認してほしい。記事で明記している速度結果は特記がないものを除き、3回の平均値。

 本企画で紹介する通信速度は、時間帯や場所によって大きく変化するので、記事で紹介されている数値を100%うのみにせず、あくまで参考値としてご覧いただきたい。

●午前の下りはY!mobileが64Mbps超え、IIJmio(タイプA)がいまひとつ

 まずは27日8時50分~の測定結果をお伝えする。比較的混雑していない午前中ということもあり、どのサービスも速度は伸びやすいはず。

 「LTE NET」が下り50.71Mbps、「Y!mobile」は64.24Mbpsと大手キャリアの2サービスがトップを争う。続くのがKDDIグループのMVNOである「UQ mobile」で47.37Mbps。「mineo(Aプラン)」も18.93Mbpsと速度は十分だ。

 ただし「IIJmio(タイプA)」が4.75Mbpsといまひとつ奮わない。大容量のファイルのやりとりでもない限り実用上は問題ないだろうが、少々心配だ。

 上りの速度は下りを上回っており、トップはUQ mobileで99.18Mbps。LTE NETも93.79Mbpsとアップロードは相当速い。IIJmio(タイプA)も上りは26.9Mbps出ている。ただしauの上り理論値(25Mbps)を超えているため、参考程度に見ておいた方がいい(今回は何度か計測しても、上り25Mbpsを超える数値が出たため、例外的に採用する。午後と夕方も同様とする)。ワーストはY!mobileだが、それでも24.24Mbpsなので、実用上は問題ないだろう。

●ランチタイムではLTE NETとUQ mobileの一騎打ち、下位は大差がつく

 26日(水)のランチタイムは、MVNOの2サービスが苦戦。mineo(Aプラン)がワーストの下り0.4Mbps、IIJmio(タイプA)も0.93Mbpsと奮わず。一方の本家auのLTE NETはトップとなり50.74Mbps。UQ mobileもそれに近い46.22Mbps。Y!mobileは速度が半分ほどになったがそれでも36.03Mbps。5サービスの中で明暗が分かれた。

 上りの速度も似た傾向で、午前中より速度は落ちたものの、トップはUQ mobileの66.21Mbps、続くLTE NETが62.35Mbps。こちらもauの理論値を超えているため、参考程度に見ておいた方がいい。Y!mobileが17.88Mbpsで、特に困ることはなさそうな速度だ。

 一方、ワーストはmineo(Aプラン)で、2.74Mbps、IIJmio(タイプA)が2.9Mbps。こちらは大容量ファイルだとやりとりに時間がかかりそう。

●mineo(Aプラン)が昼に続き苦しい結果に

 26日(水)18時以降の測定は、トップがY!mobileで下り36.89Mbps。au系は速度がやや落ちたものの、LTE NETが21.99Mbps、UQ mobileが19.94MbpsとKDDIグループの速度は引き続き十分。IIJmio(タイプA)が昼よりも持ち直して3.34Mbpsに。しかしmineo(Aプラン)は引き続き苦しく、0.27Mbpsとつらい結果である。

 上りの速度はランチタイムと似た傾向だが、速度は上昇。トップがLTE NETで92.35Mbps、UQ mobileが81.62Mbpsと群を抜いているが、こちらもauの理論値を超えているため、参考程度に見ておいた方がいい。Y!mobileも21.88Mbpsで好調だ。だいぶ離されたワーストはIIJmio(タイプA)で2.62Mbps、mineo(Aプラン)が3.46Mbps。

●KDDIグループのUQ mobileとmineo、IIJmioの差が目立つ

 2月、3月と都内のアイティメディアで測定を行っていたが、横浜駅前に戻っても、MVNOではUQ mobileの速さが目立つ。au本家のLTE NETよりわずかに遅いものの、常に下り10Mbps以上をキープ、上りの速度では午前と午後にLTE NETを上回る速度を出している。

 逆にmineo(Aプラン)とIIJmio(タイプA)はトラフィックが増えるランチタイム、夕方の速度が著しく落ちる。ドコモのMVNOと比べれば同じような速度ではあるが、UQ mobileの速度を見ていると大きな差を感じてしまう。

 4月のau系MVNO&Y!mobileの傾向を簡単にまとめると以下のようになる。

・UQ mobile……大手キャリア並みに速い
・mineo……混雑時が苦手
・IIJmio……ランチタイムが苦手
・au(LTE NET)……どの時間帯も速い
・Y!mobile……どの時間帯も速い

 今回の測定結果はあくまで参考データの1つとして役立てていただき、他のさまざまな情報も踏まえて、より良いMVNOを選んでほしい。

最終更新:5/22(月) 23:25
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