ここから本文です

【インド】IT業界、米依存脱却で日独中を有望視

5/22(月) 11:30配信

NNA

 インドのITサービス業界が米国依存からの脱却を図っている。インド・ソフトウエア・サービス協会(NASSCOM)が戦略市場と位置付けるのは、日本とドイツ、中国の3カ国だ。ビジネス・スタンダード(電子版)が20日に伝えた。
 背景には、自国民の雇用を重視するトランプ米政権の発足がある。自動化技術の進展による収益の減少など、IT業界自体が直面する課題も一因だ。インドのIT業界は1,500億米ドル(約17兆円)規模。現時点で、海外売上高の60%前後は米国が占めている。
 新市場の開拓で、インド側が期待を寄せるのは、第4次産業革命とも言われ、工業のデジタル化を目指す「インダストリー4.0」関連の新技術。NASSCOMの関係者は、先行するドイツの工業界は既に「大きな転換期」にあるとの見方だ。
 NASSCOMは、戦略市場の3カ国での商機を3,000億米ドル前後と試算している。ただ、課題もある。インドのIT業界には、英語圏で強みを発揮する一方、非英語圏では苦労してきた経緯があるためだ。海外売上高に占める日本とドイツの割合は、それぞれ2%と5%。両国はインド人技術者の受け入れにも積極的だが、専門家は今後も言語が障壁となる可能性を指摘している。インド企業は、新技術への対応だけでなく、「言葉の溝を埋める」ための投資も必要となりそうだ。

最終更新:5/22(月) 11:30
NNA