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八重樫まさか陥落 世界戦最短165秒TKO負け「派手に散りました」

5/22(月) 6:05配信

デイリースポーツ

 「ボクシング・IBF世界ライトフライ級タイトルマッチ12回戦」(21日、有明コロシアム)

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 ダブル世界戦が行われ、IBF世界ライトフライ級王者・八重樫東(34)=大橋=は暫定王者ミラン・メリンド(フィリピン)との統一戦に1回2分45秒でTKO負けし、3度目の防衛に失敗した。 

 わずか165秒。激闘王があっけなく王座を明け渡した。初回1分30秒過ぎ、八重樫は左フックを被弾し、たたらを踏んで尻もち。「そこからはうろ覚え。1回目のダウンでほぼ決まっていた」。続けざまに2度のダウンを喫し、レフェリーが試合を止めた。

 14年9月にローマン・ゴンサレス(ニカラグア)に喫して以来3度目のKO負け。初回は自身初だった。3度目の防衛に失敗した八重樫は「こんなに早く終わると思ってなかった。自分の力のなさが出た。派手に散りました」と力なく笑った。

 試合前日には小学6年の長男の運動会があったが、決戦を控えていたため見に行くことはできなかった。控室では久々に家族と再会したが、長男は父の敗戦に涙を流していたという。「親父がこんな試合をしてるようだと…」。今度は寂しそうに笑った。

 2月に34歳を迎えての初戦だった。年齢的な衰えを指摘する声もあるが「自分を奮い立たせるものがあればきっと立ち上がるし、『もういいかな』と思ったらスパッと辞める」と話し、進退についての明言は避けた。

 ライトフライ級の主要4団体を日本人王者で独占したが、八重樫の陥落で一日天下に終わった。今回で6度目の黒星。「負け慣れているという言い方はおかしいが、いろんな山を越えて、また大きな山があった。どこまで高い山か分からないが、そこまで駄目とは思わない」。心の奥底には、まだ小さな炎がくすぶっていた。