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3兄弟力士が白星そろい踏み、角界「三本の矢」若隆元、若元春、若隆景

5/22(月) 16:22配信

デイリースポーツ

 「大相撲夏場所・9日目」(22日、両国国技館)

 角界の“三本の矢”が初の白星そろい踏みだ。荒汐部屋の3兄弟で戦国大名・毛利元就の3人の息子にちなんだ幕下の若隆元(25)、若元春(23)、三段目の若隆景(22)が同日に土俵に上がり、3人とも勝利した。

 三男は春場所でいち早く若隆景を名乗り、三段目付け出しで初土俵を踏んだ。今場所も5連勝に伸ばし、「きょうは両親も来ているし、やってくれると思う」と兄2人にバトンを渡した。

 今場所は5日間とも同じ日に取組が組まれながら兄2人の調子は上がらなかった。今場所、大波から改名した続く長兄・若隆元は意地を見せた。碧天を押し出して2勝目(3敗)。「きのうまで良くなかったけど、これで良くなる。落ち着いてやれば」と安どした。

 締めたのは剛士から改名した次兄・若元春。出羽疾風を相手に大相撲となったが、最後まで上手を離さなかった。しのいで耐えて上手投げで2勝目(3敗)。「はーしんどい。3兄弟3連勝は早くしたかった。弟に抜かれても、誰が一番最初に関取になるか」とライバル心を燃やした。

 大波3兄弟は生粋の力士一家。1951年夏場所で殊勲賞も獲得した元小結・若葉山の孫。父は元幕下・若信夫(わかしのぶ)だ。

 毛利3兄弟のしこ名を発案したのは荒汐親方(元小結大豊)。若隆元によれば「春場所で(部屋の)行司さんが書いてある紙を見せられ、突然言われた。最初は何の意味か分からなかった」と言う。その後師匠から1本では簡単に折れる矢も、3本束ねると折れないとの有名な訓話を授けられて感動。「大波1号、2号、3号にするとか言われてましたかから。安心しました」と3人力を合わせ、番付を駆け上がるつもりだ。

 3兄弟関取は過去には元十両・鶴嶺山、ともに元関脇の逆鉾(現井筒親方)、寺尾(現錣山親方)の1例しかない。