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MINIシリーズのシェア3割を占める大人気モデル、新型ミニ クラブマンに試乗

5/22(月) 10:10配信

オートックワン

MINIの3割がクラブマン

2016年度(2016年4月~2017年3月)には、2万4917台が新規登録されたのだから、MINIだけで1ヶ月あたり実に2000台以上が売れた計算になるというのはたいしたものだ。販売の内訳も、全体の約35%を占める5ドアハッチバックに次いで、約30%も売れているのが、クラブマンだというのもちょっと意外だった。

MINI COOPER S CLUBMAN ALL4(画像85枚)

いまやバリエーションの増えたMINIファミリーの中でも、3ドアコンバーチブルに次いで登場した初の派生モデルとして、2007年に登場したのが“ミニ クラブマン”だ。往年のクラシックMiniの時代にもあったシューティングブレークコンセプトを現代的に表現し、ストレッチされたボディや観音開きのスプリットドアなどを特徴としており、2015年にモデルチェンジした現行の2代目クラブマンも、そのあたりは踏襲している。

ただし、左右非対称だったサイドドアは一般的なフロントヒンジの4枚ドアとなり、スタイリングもとくにリアまわりが大きく変わり、一度目にすると忘れない、印象に残るデザインとなったのは見てのとおりだ。また、他のモデルが基本コンセプトを大きく変えることなくモデルチェンジしているのに対し、クラブマンは比較的大きく雰囲気が変わったのも興味深い。

後席の居住性と荷室の使い勝手は上々

4270mm×1800mm×1470mmというボディサイズは、MINIファミリーの中で新型クロスオーバーに次ぐ大きさ。内外装の上質な仕立てからしても、もはや「小さい」かどうかにかかわらず、ひとつのプレミアムブランドとしてやっていこうというMINIの意思表示を感じさせる。

丸型のセンターメーターはもちろん、随所にMINIらしさの表現されたインテリアは、クロームパーツやハイグロスブラック塗装を施して、上質感を演出していることも見て取れる。

まるでショートワゴンのような、広い車内空間を想起させる伸びやかなルーフラインのとおり、後席の居住性やトランクの使い勝手は申し分なし。むろん初代と異なり4ドアとなったおかげで後席へのアクセス性にも優れ、平均的な成人男性の体格である筆者が座っても、膝まわりや頭上の空間には余裕がある。後席用のエアコン吹き出し口が設けられているのもありがたい。

トランクの横幅は1m程度とあまり広くなく、ゴルフバッグを横向きには積めないが、奥行きは十分にあり、容量も360リットルある。これだけあれば一般的な使い方をする分には大きな不満はないだろう。リアシートは40:20:40の3分割可倒式で中央のみ倒すこともできるし、フロアボードは高さを2段階に調節できるので、長尺物や背の高い荷物も積みやすい。観音開きのドアは、見た目にもユニークで遊び心があってよいと思う反面、使い勝手においては一長一短あるし、ドライバーにとっては後方視界の大事な部分が隠れてしまうことになるのだが、これもクラブマンならではの重要な個性のひとつ。固いことをいうのはやめておこう。

とにかく、MINIのデザインは好きだが、ベーシックなハッチバックのMINIでは実用性に不満があるという人にもってこいの選択肢がクラブマンである。

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最終更新:5/22(月) 10:10
オートックワン