ここから本文です

県内待機児童、3市町で倍増 来春ゼロ目標「黄信号」佐賀

5/22(月) 10:01配信

佐賀新聞

 希望しても認可保育所などに入れない待機児童が、4月1日現在、佐賀県内の1市2町で34人に上ることが県のまとめと佐賀新聞社の調査で分かった。昨年同時期の18人から約2倍に増えた。特定の園のみを希望しているなどの潜在待機児童は、5市1町で233人となっている。多くの市町が施設整備など改善に力を入れているが、保育士不足がネックとなり待機児童解消には至っていない。

 待機児童は佐賀市が27人、みやき町4人、江北町3人。潜在待機児童は鳥栖市の104人が最も多く、次いで佐賀市が93人、小城市18人、唐津市15人、江北町2人、嬉野市1人。

 佐賀新聞社が各市町の担当課に現状と課題について尋ねたところ、全国的な傾向と同様、多くの市町が保育士の確保に困っており、年度途中の待機児童も増える見通し。県は来年4月1日の待機児童数「ゼロ」を目標に掲げるが、達成は“黄信号”がともる。「保育士を募集しても集まらない。深刻な課題」(吉野ケ里町)、「保育士がいれば引き受けられたが、断らざるを得ない。そんなケースが10人以上あった」(唐津市)という。「保育士が高年齢化し、若い人が少ない」(嬉野市)という声もあった。

 こうした実態を受け、県は本年度、福岡県や長崎県の保育士養成施設に進学した学生に対する出前就職説明会を実施し、保育士資格を持っているが働いていない「潜在保育士」に対する研修にも乗り出す。

 県こども未来課は「保育士確保の課題はより重くなっている。楽観視はできないが、最優先課題として対策を講じたい」と話す。

最終更新:5/22(月) 10:58
佐賀新聞