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空港設備で3強へ 物流システム最大手ダイフク、次の一手は“世界選抜”

5/22(月) 16:00配信

日刊工業新聞電子版

大型案件、世界選抜チーム編成

 ダイフクは空港設備の自動化ニーズ拡大や案件大型化に対応するため、空港向けシステム(ATec)事業を担う複数の海外グループ子会社と一体となって販売・生産・サービス提案ができる体制を整える。独自色の強い欧州、北米、アジア・オセアニア地域の各子会社の連携強化で総合力を引き出す。

 大規模や難度が高い案件などを選抜チームで対応。各子会社の工場を柔軟活用する最適地生産を推進し、サービスを含めて競争力を高める。同事業を現状比5割増の売上高500億円にする2020年度までの4カ年計画の一環。

 ATec事業は07年以降に買収した空港用手荷物搬送システムメーカーの米国、英国、ニュージーランドの3子会社と、空港設備の保守サービスの米国子会社の計4社が中心。各社はこれまで個々の領域、守備範囲で独自色の濃い事業運営だった。しかし計画達成にはグループの製品力、提案力、インテグレーション力、エンジニア力、サービス力を有機的に結びつけることが不可欠と判断した。

 5月に搬送システム納入が始まったカナダの空港案件は、ニュージーランドの子会社を中心に各子会社が協力した受注活動で獲得した初の案件。今後、コンベヤーなどの汎用品生産で子会社間の工場相互活用も可能にし、次案件から納入先への最適地生産に踏み込む。

 数十億―100億円の大規模案件には、グループ選抜メンバーのチームプレーを主体に取り組む。高速搬送システム、空港用自動倉庫、自動手荷物チェックインシステム、手荷物常時監視ソフトなど各社が得意とする製品も組み合わせ差別化。米国とニュージーランドの子会社の保守サービスをシステムと、組み合わせたセット提案も進める。欧州ではサービス部隊新設も検討する。

 ダイフクは物流システム世界最大手。空港向け搬送システムは世界4位で、早期の3強入りを目標に掲げる。