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身近な野草、水彩画に 川崎の高橋さんスケッチ展

5/22(月) 20:00配信

カナロコ by 神奈川新聞

 身近な緑地や道端に咲く野草のスケッチを約25年間続ける川崎市麻生区王禅寺西の高橋長三郎さん(89)が、31日から始まる自身の植物スケッチ展に向け、春から初夏の野草の水彩画制作に取り組んでいる。「潤いをもたらしてくれる野草に興味を持ち、大切にしてほしい」と願いながら描いているという。

 都内で小学校教員を務めた高橋さん。定年退職後に日本自然保護協会(東京都中央区)の講座で自然観察指導員となり、カルチャーセンターで植物学の基礎とスケッチを学んだ。

 約10年前からは、横浜市青葉区寺家町の寺家ふるさと村に通い、田んぼ、ため池、雑木林でスケッチを行っている。自宅庭や道端の野草も含めてこれまでに約150種を描いた。

 「地べたに張り付くように咲く花をその場で描くのが基本。芸術作品として見てもらうのではなく、誰にも気付かれずに咲く花のある環境を伝えたい」と話している。

 スケッチ展は13回目。これまでは画材を持ち歩いて、野草と向き合い制作した。だがスキー大回転のシニア選手である高橋さんは昨年12月、長野県で滑降中に転倒し右脚にけがを負った。野外でのスケッチがままならず、野草の写真を撮って自宅に帰り、居間をアトリエに描いている。

 今回の展示は、鮮やかな黄色のキンラン、コナラのドングリが根を出す場面の作品をはじめ、オオイヌノフグリ、ヒメオドリコソウ、カラスノエンドウ、ソメイヨシノ、ムラサキサギゴケ、レンゲソウなど24点。いずれも咲いているのを確認した日付と場所を記録している。

 植物スケッチ展「寺家とその周辺を彩る里山の花」は今月31日から6月5日まで寺家ふるさと村「四季の家」で開催。入場無料。午前9時半から午後4時まで。来場者には水彩画をあしらったポストカードがプレゼントされる。問い合わせは、高橋さん電話044(966)4047。

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