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「良かった」「複雑かな」故郷へ思いはせる 北米県人会、沖縄の復帰45周年で式典

5/22(月) 18:55配信

沖縄タイムス

 【福田恵子通信員】沖縄本土復帰45周年記念レセプションは12日、米ロサンゼルスの日本総領事公邸で、現地の沖縄関係者らが出席して盛大に開催された。

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 千葉明総領事はあいさつで「ハイサイ、エブリワン」と呼び掛けた後、「佐藤栄作首相は『沖縄の日本復帰が実現しない限り、戦後は終わらない』と政治生命をささげた。昨年、安倍晋三首相は真珠湾攻撃75周年にアリゾナ記念館をオバマ大統領と共に訪ねた。彼らは広島の原爆ドームも訪れている」と紹介。

 「われわれは歴史に真っ向から真摯(しんし)に向き合わなければならない。70年以上前に起こった悲劇の歴史だけでなく、戦後どのような取り組みがなされたかのポジティブな歴史についても同様に向き合うべきだ」と述べた。

 カリフォルニア州のアル・ムラツチ下院議員も壇上に立ち「私は日系アメリカ人として沖縄に生まれ育った。澄み切った青空の下での野球など沖縄には楽しい思い出が山ほどある。復帰の日も歴史的な一日として記憶に残っている」と語った。

 北米沖縄県人会でウチナー口のクラスを開講する比嘉朝儀さんは復帰について「長年、歴史に翻弄(ほんろう)された沖縄のことを思うと実に複雑な思い。復帰後も基地問題が続いている。基地の数を少しでも減らすことができないか」と口にした。

 1970年に米国移住した県人会婦人部長の山内繁子さんは「復帰して良かった。復帰前は日本本土と自由に行き来することもできなかった。今も毎年のように沖縄を訪れているが、那覇市内は東京と変わりない活気が感じられる」と前向きに捉えた。会場では復帰当時の模様を伝える写真展示や琉球國祭り太鼓の演舞もあり、沖縄の料理と酒が来場者に振る舞われた。

最終更新:5/23(火) 18:05
沖縄タイムス