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打率ワンツー独占の価値と難しさ

5/22(月) 17:00配信

ベースボールキング

坂本がトップ陥落、代わって浮上したのは…

 セ・リーグの個人打撃ランキングに変動があった。

 トップを快走していた坂本勇人(巨人)がここ4戦で16打数1安打と調子を落とすと、チームメイトのケーシー・マギーが15打数8安打の固め打ちで急上昇。打率を.336とし、坂本を1厘差で上回ってリーグトップに立った。


 マギーといえば、2013年に1年間楽天でプレーした経験を持つ助っ人。中軸として打率.292、28本塁打、93打点の好成績を残し、球団初の日本一に大きく貢献した男である。

 メジャー復帰後は2014年にマーリンズでカムバック賞を受賞する活躍を見せるも、2015年以降は故障もあってチームを転々とし、昨年12月に巨人入りが決まった。

 アメリカで膝を故障していたこともあって、獲得を不安視する声というのも少なくなかったが、今や不動の三塁手として君臨。村田修一との競争に勝ち、確実性と勝負強さを兼ね備えた打撃でチームに貢献している。

ワンツー独占ならV率100%!?

 巨人の選手で打率1位・2位を独占したシーズンというのは、過去に4回あった。それぞれ振り返ってみよう。

【巨人・打率ワンツー独占】
▼ 1941年
1位 .310 川上哲治(巨人)
2位 .267 白石敏男(巨人)
⇒ 優勝

▼ 1956年
1位 .338 与那嶺要(巨人)
2位 .327 川上哲治(巨人)
⇒ 優勝

▼ 1968年
1位 .326 王 貞治(巨人)
2位 .318 長嶋茂雄(巨人)
⇒ 優勝・日本一

▼ 2012年
1位 .340 阿部慎之助(巨人)
2位 .311 坂本勇人(巨人)
⇒ 優勝・日本一


 最近では、2012年の阿部と坂本がそうだった。その前は今から49年前のONコンビにさかのぼる。

 ちなみに、打率ワンツーを独占した年は4回すべてで優勝。まだ気が早いところだが、今年もこれまでの流れに乗ることができるか。期待がかかる。

NPB全体では過去に15回

 上で触れた巨人も含め、NPBでこれまであった打率ランキングのワンツー独占は計15回。その成績は以下の通り。

【打率ワンツー独占】
▼ 1956年
1位 .3251 豊田泰光(西鉄)
2位 .3246 中西 太(西鉄)
⇒ 優勝・日本一

▼ 1960年
1位 .344 榎本喜八(大毎)
2位 .317 田宮謙次郎(大毎)
⇒ 優勝

▼ 1970年
1位 .383 張本 勲(東映)
2位 .339 大杉勝男(東映)
⇒ 5位

▼ 1980年
1位 .358 リー(ロッテ)
2位 .340 レオン(ロッテ)
⇒ 2位

▼ 1985年
1位 .350 バース(阪神)
2位 .342 岡田彰布(阪神)
⇒ 優勝・日本一

▼ 1990年
1位 .326 パチョレック(大洋)
2位 .323 高木 豊(大洋)
⇒ 3位

▼ 1997年
1位 .335 鈴木尚典(横浜)
2位 .328 ローズ(横浜)
⇒ 2位

▼ 2000年
1位 .346 金城龍彦(横浜)
2位 .332 ローズ(横浜)
⇒ 3位

▼ 2004年
1位 .337 嶋 重宣(広島)
2位 .328 ラロッカ(広島)
⇒ 5位

▼ 2007年
1位 .346 青木宣親(ヤクルト)
2位 .343 ラミレス(ヤクルト)
⇒ 6位

▼ 2015年
1位 .336 川端慎吾(ヤクルト)
2位 .329 山田哲人(ヤクルト)
⇒ 優勝


 15度のうち、その選手が所属していたチームが8度も優勝。Aクラスを外した例というと3つだけになる。

 まだまだ長い戦いは続くが、マギーと坂本は16度目の例となれるのか。巨人がワンツーを独占しているセのバットマンレースの今後に注目だ。

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