ここから本文です

加賀纏製作の技継ぐ 「唯一の職人」と共同作業

5/22(月) 15:38配信

北國新聞社

 加賀纏(まとい)を作る技術を後世に伝えるため、看板製作業塩谷公平さん(52)=金沢市神田1丁目=が、唯一の加賀纏職人である坪野進さん(87)に学びながら製作に励んでいる。22日は、塩谷さんの工房で上部の「頭(かしら)」部分に金箔(きんぱく)を貼る工程が行われた。塩谷さんは坪野さんとともに慎重に作業を進め、伝統工芸の継承へ思いを新たにした。

 加賀纏は「頭」が前田家の家紋である梅の花にかたどられ、全体に金箔が施されているのが特徴。石川県無形民俗文化財「加賀鳶(とび)はしご登り」に欠かせない存在で、製作工程などは金沢市選定保存技術だが、現在は坪野さんが唯一の作り手となっている。

 後継者不足を知って興味を持ったという塩谷さんが、坪野さんに技術を教えてほしいと依頼したのをきっかけに、共同で加賀纏を製作しながら技を学ぶことになり、市の委託事業として8日から作業が始まった。

 この日は塩谷さんが「頭」の形に合わせて金箔を貼り、坪野さんがこつなどを助言した。今月中に高さ2・2メートルの加賀纏が完成する予定で、塩谷さんは「坪野さんの技をしっかり学んで、引き継げるようになりたい」と話した。

北國新聞社

最終更新:5/22(月) 15:38
北國新聞社

Yahoo!ニュースからのお知らせ