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あなた、そしてトランプ氏も知っておくべき弾劾手続き-Q&A

5/22(月) 9:57配信

Bloomberg

ワシントンでは「弾劾」がにわかにささやかれ始めている。だからといって議員が行動を起こすことを意味するわけでなく、すぐに行動に移すことがないのはほぼ確実だ。だがロシアによる昨年の米大統領選への関与疑惑に関連して、トランプ大統領が連邦捜査局(FBI)長官だったジェームズ・コミー氏に、フリン前大統領補佐官への捜査をやめさせようとしたと報じられたのを受け、一部の法学者や元検察官からは、トランプ氏の行為が弾劾のレベルに達しているとの声が上がっている。議会多数派の共和党議員だけでなく、大半の民主党議員でさえもまだ、職を解く「重大な罪または軽罪」を犯したと宣言する用意はない。それでも、最新の展開を目の当たりにして、多くの人々は弾劾手続きにあらためて関心を寄せている。

1.弾劾の根拠

米国憲法は大統領や副大統領、判事や閣僚を含むと解釈される「全ての文官は反逆罪、収賄罪その他の重大な罪または軽罪について弾劾の訴追を受け、有罪の判決を受けたときは、その職を解かれる」と定めている。鍵となる語句「重大な罪または軽罪」は必ずしも犯罪行為を意味しない。議会調査局(CRS)によれば、議会が年月をかけて定義してきたように、それは大統領としての越権ないし権力乱用、不当な目的または利得のための職務の乱用、「職務の機能や目的に合致しない」その他の言動を含む。

2.誰が決定

弾劾手続きは下院から始まる。個々の議員が通常の立法行為のように弾劾決議案を提出するか、下院全体として弾劾が正当化されるかどうかの審議を認めるための採決を行うことができる。いずれにしても通常は下院司法委員会がこの問題を担当し、同委は公聴会を開催することができ、その後、訴因を列挙した弾劾状原案を下院本会議に提出するかどうかを採決する。下院本会議が過半数で可決した訴因について上院に決議が送られる。

3.その後の手続き

米国政治における異例な光景の一つとなるが、上院議員100人は弾劾裁判の陪審役となり、下院議員の一部は検察官役を務め、大統領の弾劾の場合は連邦最高裁首席判事が裁判長として指揮する。証人喚問や証拠提出が行われ、検察官役の下院議員と大統領の弁護人が最初と最終の弁論を行う。定数100人の3分の2、67人以上の上院議員が有罪との判断を示せば、大統領は罷免される。

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最終更新:5/22(月) 9:57
Bloomberg

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