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みずほFG:海外金融債引き受け強化、世界で専門チーム25人設立

5/22(月) 5:00配信

Bloomberg

みずほフィナンシャルグループは、傘下の証券会社を通じて、世界的に発行需要の多い金融機関債の引き受け業務を強化する方針だ。欧米やアジアで計25人程度の金融債専門チームを作っており、海外投資銀行部門全体の人員も増強する。

みずほ証券の金森裕三グローバル投資銀行ヘッド・常務執行役員は、金融債引き受けに特化したチームを日本、香港、ニューヨークに加えてロンドンでも昨年立ち上げたことを明らかにした。陣容は日本が10人程度、海外拠点が15人程度で、グローバル市場で資金調達する国際的な金融機関に合わせて態勢強化を図っているという。

ブルームバーグのデータによると、みずほFGは年初来の世界社債(金融債を除く)引き受けランキングは約238億ドル(約2兆6400億円)で12位。2015年の英銀ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド・グループ(RBS)の北米資産買収で、米事業会社債の引き受けが強化されたが、金融債に限った引き受けランキングは年初来で19位にとどまっている。

世界の金融債の発行規模は16年で2兆851億ドル(236兆6171億円)と、事業債にほぼ匹敵する。バーゼル3やTLAC(総損失吸収能力)など銀行の財務健全性を高める規制に対応して金融債の発行需要は依然大きい。金森氏は「グローバルな対応を迫られているFIG(金融法人)にソリューションを示していく好機だ。ビジネス機会だと思っている」と話し、「戦略的に重要なセクター」と位置付けている。

国内金利の低迷で融資採算が低下する中で、みずほFGのほか三菱UFJフィナンシャル・グループや三井住友フィナンシャルグループも加えた3メガバンクグループは、社債引き受けの手数料など非金利収益の拡大を目指している。JPモルガン証券の西原里江アナリストは、新たなバーゼル4が決まれば「大手銀行は貸出の分の資本をさらに持つ必要がある」とし、「貸し出し以外の手数料ビジネスを一段と強化しないといけない」と指摘した。

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最終更新:5/22(月) 16:02
Bloomberg