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一日44ホールの死闘 宮里優作「神様がガンバレと言ってくれた気がする」

5/23(火) 9:09配信

ゴルフダイジェスト・オンライン(GDO)

◇米国男子◇全米オープン最終予選(22日)◇小野ゴルフ倶楽部(兵庫県)◇6895yd(パー72)

【画像】兄・優作の表彰式を見て大笑いの宮里藍

6人で3枠を争ったプレーオフの1ホール目。舞台となった18番(405yd/パー4)でその1人目として2Iでティショットを放った宮里優作の球は、右に出て、池の中へと消えていった。万事休すーーそう思われた場面から、宮里は、日没間際の44ホール目で最後1枚の切符を掴み取ってみせた。

「チャンスを貰ったというか、ガンバレと神様が言ってくれた気がする」。本人が感慨深げに語った死闘を振り返ってみる。

正規の36ホールは第1組でラウンドし、通算7アンダーでホールアウト。「7はちょっと危ないかな」と思ったという。結果、通算11アンダーで首位となった小平智に次ぐ2位タイのスコアだったが、予想は半分的中し、同スコアに6選手が並んでいた。前日まで、アップダウンのきつい城陽CCで4日間72ホール。この日のスタートは朝6時半。全選手がホールアウトするまでの2時間ほどの間に「5分だけ寝た」という宮里は、サドンデスのプレーオフへ向かった。

池に入れた1ホール目をボギーとしたが、6選手中パーセーブできたのはチャン・キムと今平周吾の2人だけ。1枠が残って救われた。小林伸太郎、任成宰、アダム・ブランドの3人と再び18番ティに戻った。

2ホール目は全員パー。3ホール目にブランドがボギーを叩いて脱落した。4ホール目には小林が右ラフからの2打目を大きくグリーンオーバーさせて木の根元に付くトラブル。天を仰いで舞台を下りた。2人だけとなった5ホール目は任と宮里がともにバーディ。6ホール目はともにパー。日没となる19時が迫り、真っ赤な太陽はいまにも山の陰に隠れようとしていた。

7ホール目はともにパー。JGAの競技委員が2人にプレー続行の意思を確認する。もう1ホールと、宮里が人差し指を挙げた。「あす、どうしようと・・・。(再開は)8時くらいと聞いていたので、どういう調整をしようかと。体バキバキで打てないと思った」という。その日のラストホール、44ホール目で最後に4.5mのバーディパットを沈めてその心配は杞憂に終わった。

「1ホール目で負けたと思った。まさかもう1ホール行けると思わなかったけど、せっかく貰ったチャンスだからと思ってやった…。体にムチを打って、とにかく曲がらないような打ち方、7割くらいの力でコントロールしていた。44ホールは達成感というか、二度とやりたくないですね(苦笑)」

一日36ホールを行う「全米オープン」最終予選は、技術だけでなく忍耐力のテストだとも言われている。自身最多の44ホール目で切符を勝ち取った宮里の、本戦での活躍に期待しよう。(兵庫県小野市/今岡涼太)