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電通が「ジャパンブランド調査2017」を実施 日本への好意度はタイ、フィリピン、ベトナムが同率1位

5/23(火) 8:17配信

ITmedia マーケティング

 電通は2017年5月17日、クールジャパン関連事業の一環として20カ国・地域(※)を対象に実施した「ジャパンブランド調査」の結果を発表した。調査によると、日本への好意度はタイ、フィリピン、ベトナムの3カ国が同率1位で、訪日以降はフィリピンが最も多い意向だった。

(※)中国(グループA=北京、上海、広州、グループB=深○(=土へんに川)、天津、重慶、蘇州、武漢、成都、杭州、大連、西安、青島)、香港、台湾、韓国、インド、シンガポール、タイ、インドネシア、マレーシア、ベトナム、フィリピン、オーストラリア、アメリカ、カナダ、ブラジル、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、ロシア

 同調査は、電通の全社横断プロジェクト「チーム・クールジャパン」が2011年から対象エリアやサンプル数、設問項目を追加しながら継続的に行っているもので、今回は、2017年2~3月に実施した。親日度(日本に対する好意度)や訪日旅行意向、訪問地域とその理由、日本および日本産品に対する興味・関心やイメージなどに関する詳細データと知見の収集が目的で、調査結果は、海外に展開する企業や、国内で訪日客対応を進める企業に利用されている。

 同調査の概要は、以下の通り。

●対日好意度が最も高いのはタイ、フィリピン、ベトナム

 日本に対する好意度が1位になったのは、タイ、フィリピン、ベトナムの3カ国。2016年に1位だったタイに加え、2014年と2015年に連続1位だったベトナム、そして2016年からスコアを伸ばしたフィリピンが並ぶ形となった。

 訪日意向の1位はフィリピン。それにベトナム、フィリピンが続き、日本に対する好意度と連動する結果だった。特にベトナムでは、前年比13%増となり、今後の日本への旅行者数が増加が期待できる。

●“東京離れ”に歯止めか

 行きたい都道府県は東京都がトップで、京都府、大阪府、北海道、沖縄がそれに続いた。ランキングは2016年と変わりないが、北海道の人気が大阪に0.1ポイント差と迫り、引き続き人気を集めている。

 前年まで東京離れが進んでいた東アジア各国・地域における行きたい都道府県は今回、東京がやや巻き返す結果に。中国では2位(前年2位)、香港では3位(同5位)、韓国では1位(同3位)、台湾では2位(前年4位)となった。東京では、2020年に向けた再開発プロジェクトが進行しており、2017年4月には東京・銀座にエリア最大級の複合施設「GINZA SIX」がオープンしている。変わりゆく東京への期待感が高まっていることが裏付けられる結果となった。

 欧米を中心に人気があるのは、広島や長崎など歴史的に関係がある場所や、自然が注目される長野など。アジアの一部では、奈良や福岡、鹿児島など主要都市からアクセスが良い場所への意向も高まっている。

 日本でやりたい旅については、ドイツ、ロシアを除く欧米では「日本人の間ではやっていることをマネしたい」が1位、アジアでは、「主要な観光スポットを周遊したい」が1位と、エリアごとに楽しみ方が異なる結果となった。

●「行きたい国」では、中国地方都市での人気高まる

 アジア各国を対象に、行きたい国、地域を尋ねると多くの国々で日本がトップになるものの、中国、韓国、インドでは「アメリカ」がトップという結果に。特に韓国では行きたい国の上位を欧米豪が占めており、日本は9位となった。

 ただし中国は、北京、上海、広州といった3大都市圏では日本は2位となったが、地方の成長都市である新一線都市(深○(=土へんに川)、天津、重慶、蘇州、武漢、成都、杭州、大連、西安、青島)では、1位という結果だった。新一線都市での人気が高まっていることから同社は、今後、訪日観光客のボリュームゾーンが3大都市圏から地方の成長都市へとシフトしていく可能性があると指摘している。

●アメリカでは、西海岸のほうが「コスプレ」への興味高い

 アメリカにおいては、東海岸、西海岸で日本に対する意識を比較した。その結果、好意度や訪日意向ともに西が東を上回る結果となった。日本の物事への興味・関心で東西差が大きかったのは「日本のコスプレ」で、西が東より11ポイントも高い結果に。一方東は、「日本のロボット工学」への関心が西よりも約9ポイント高い結果となった。