ここから本文です

コレ1枚で分かる「5G」

5/23(火) 12:13配信

ITmedia エンタープライズ

 「第5世代移動体通信方式」すなわち「5G」は、現在の「4G」に続く次世代のモバイル通信方式として、2020年頃の利用開始を目指し、開発が進められています。

【図解】コレ1枚で分かる「5G」

 1980年代までの「1G」では、アナログ方式が使われ、「音声通話」をモバイルで利用できるようになりました。1990年代の「2G」では、デジタル方式となり、音声に加えて「テキスト通信」が使えるようになります。2000年代には「3G」が登場し、「高速データ通信」が可能となり、携帯電話でのホームページ閲覧や電子メールのやりとりができるようになりました。2010年代には「4G」の利用が始まり、スマートフォンの普及と相まってデータ通信はさらに高速化し、「動画通信」ができるようになります。

 5Gでは、4Gまでの機能や性能をさらに高めることに加え、新たに「IoT」への対応が期待されています。

 このような需要に応えるため、5Gは「高速・大容量データ通信」「大量端末の接続」「超低遅延・超高信頼性」といった要件を満たすモバイル通信を実現しようというのです。

 高速・大容量データ通信とは、現在のLTEの100倍の高速化・大容量化したデータ通信で、10G~20Gbpsといった超高速なピークレートの実現を目指しています。加えて、通信環境のいかんに関わらず、どこでも100Mbps程度の高速通信が可能となります。

 大量端末の接続とは、現在の100倍といった端末数への対応や省電力性能の実現を目指します。

 超低遅延・超高信頼性とは、いかなる場合でも通信できることを目指します。例えば通信が遅れることで事故につながりかねない自動運転自動車や緊急時の確実な通信が求められる災害対応などに使われることが想定されています。

 5Gは、こうした異なる要件を全て1つのネットワークで満たせるように開発が進められていますが、実際の利用場面では、それぞれの必要に応じて、各要件を満たす1つのネットワークを仮想的に分離して提供できるようになります。

 この技術は、「ネットワークスライシング」と呼ばれ、5Gの中核的技術の1つとして位置付けられています。

 さらに企業や組織が独自のネットワークを5Gで構築することが可能となり、コストが掛かる通信設備を自ら所有し、運用管理することなく、自分たちの閉域網を構築することが可能になります。

 5Gの登場は、このように、これまでのネットワークの在り方を大きく変える可能性を持っているのです。