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【日本ダービー】波乱の主役は3年前覇者ワンアンドオンリーに酷似の皐月賞4着馬クリンチャー

5/23(火) 21:45配信

東スポWeb

【日本ダービー(日曜=28日、東京芝2400メートル)dodo馬券】競馬の祭典・第84回日本ダービーが刻一刻と迫っている。皐月賞1、2着馬を中心に4頭(サトノクロニクルは除外対象)をスタンバイさせた池江軍団、青葉賞快勝のアドミラブル擁する音無サンフレッチェなど多頭数出しの陣営が目につくが、もうひとつのマルチエントリー・宮本厩舎も忘れてはならない。キョウヘイ&クリンチャー。特に後者は皐月賞で一番強い競馬をしているかもしれないのだ。


 まずはクリンチャーの経歴をたどってみよう。

第1戦=12着惨敗
第2戦=ドン尻人気1着
第3戦=オープン特別V
第4戦=皐月賞4着

 ここまででピンときた読者もいるかもしれない。付け加えるとオーナーはノースヒルズの総帥・前田幸治氏。もうお分かりだろう。3走目から皐月賞までの道程に違いはあれど、印象的なレースは3年前の覇者ワンアンドオンリーと酷似している。2014年の日本ダービー馬は初戦12着で2戦目がドン尻人気。皐月賞は4着だった。

「あの馬は2走目が2着。うちのは勝っているけどね(笑い)」と冗談っぽく話すのは宮本調教師。とはいえ、実際にダービー馬と似た戦歴というのは、何やら“風”のようなものを感じずにはいられない。「確かに運のある馬が勝つのがダービーやからね」と同師は言葉を添える。

 前走の皐月賞は1000メートル通過が59秒0、V時計はレースレコードの1分57秒8だった。クリンチャーはこれを2番手集団で追走し、4角では早くも先頭。当然ながら4角3番手のファンディーナ(7着)など先行勢は力尽きたわけだが、同馬は0秒3差まで粘った。しかも「急に促されて4角あたりで空滑りしていた。あの時はまだトモもパンとしていない時やったからね」。まだ4戦目だから仕方ないが、あの時点で馬が完成されていたなら、ファーストクラウンはこの馬に輝いていたかもしれない。

 1週前追い切り(17日)は栗東ウッドで藤岡佑を背に6ハロンから82・4―38・5―12・3秒。いつもは稽古で目立たない馬だが、「いい走りやったね。追い切りは走らないと思っていたから、逆の意味で予想外。着実に馬が成長している証拠やろうね。トモのあたりもしっかりしてきた」と同師。皐月賞時点での完成度を考えれば、まだまだ伸びシロも大きい。

 気になるのは先に挙げた新馬戦の惨敗。舞台が中京だけに、左回りへの不安がつきまとうが「トレセンで左回りの練習をしても何の問題もない。デビュー戦の時は稽古でいくらやっても動かないし、でも時期的にそろそろ使わないといけないし…という中での出走。たんに馬ができてなかっただけやと思う」と陣営は意に介していない。

 京都新聞杯を勝ったベストメンバー、皐月賞3着ウインフルブルームでダービー出走直前まで行きながら、大舞台に愛馬を送り出すことのできなかった宮本厩舎。今までは縁遠かったレースに、今年は2頭も送り込むのだから気勢も上がる。

 シンザン記念の覇者キョウヘイも「ムキにならないし、走り方から距離は持つと思う。この馬も成長著しいし、ひと雨降ってくれれば分からないよ」とのこと。

 第81代ダービー馬の蹄跡を追うクリンチャーとともに、競馬ファンをアッと言わせてもおかしくない。

最終更新:5/23(火) 22:02
東スポWeb

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