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【日本ダービー】皐月賞1、2着馬と大器の「超強力3頭出し」池江調教師の本音評価は?

5/23(火) 22:02配信

東スポWeb

【日本ダービー(日曜=28日、東京芝2400メートル)】絶対女王ソウルスターリングがいる3歳牝馬と対照的に、3歳牡馬は明瞭な勢力図が描かれず“戦国”のまま第84回日本ダービーを迎える。勝ち馬を探す視点は多々あるだろうが、大きなカギを握るのは皐月賞1、2着馬と大器サトノアーサーの超強力3頭で臨む池江泰寿厩舎だろう。陣営の自信度は? その序列は? 徹底取材でダービーの“核心”に迫った。

 まずはダービー最大の惑星馬ともウワサされるサトノアーサー。デビュー2戦目のシクラメン賞を上がり32秒7の鬼脚で軽々と突き抜けたように、ポテンシャルは池江勢3頭の中でもナンバーワン評価だ。単オッズ1・2倍の断然人気に支持された前走の毎日杯は僚馬アルアインに敗れたが「(自身の)走破時計が1分46秒6で上がりが33秒台。能力を再確認できたし、悲観はしていない」と池江調教師。鞍上の川田も「前走は2400メートルのダービーに向けて一番いい内容でした。返し馬とか道中の我慢とか、稽古から繰り返しやり続けてきたことがうまくできました」とレースを振り返る。

 その後はダービー一本の調整。このローテーションについて池江調教師は「きさらぎ賞の後に毎日杯か皐月賞のどちらかを使ってダービーへ行くことは決めていた。皐月賞でも(ダービーの優先出走権がある)4着は外さないと思っていたが、前残りの馬場では取りこぼす恐れがあるし、出して行く形だとこれまで(我慢させる競馬を)やってきたことが崩れてしまう。それではダービーにつながらないから」と経緯を説明した。

 気になる上昇度については「気性、体質を考えても間隔を空けたほうがいいタイプ。体つきはまだ幼いが、前走からもう一段階成長している。欲を言えば、もう一段成長してほしいが、3歳のこの時期は気候もいいし、短期間でも変わってくるからね」。あと数日の間にどこまで上昇カーブを描けるか――この一点が勝敗のカギを握る。

 一方、第1冠の皐月賞で54年ぶりとなる同一厩舎ワンツーを決めた2頭はどうか。2着ペルシアンナイトはハービンジャー産駒らしからぬ切れ味の持ち主。シンザン記念3着、アーリントンC1着とマイル路線で実績を残したが「長い距離がもたないと思う馬を、2歳の夏に1800メートルで下ろすことはない。血統的には3000メートルまで大丈夫。体形も短距離とかマイラーという感じではない」と距離不安説をきっぱり否定する。

 あとは状態面。「皐月賞でしんどい競馬をしたので疲労回復に時間がかかった。2週前の時点では心配していたが、ここにきてだいぶ持ち直してきた。グンと急成長した感じはないが、皐月賞と同じくらいの体調で出せると思う」。こちらも最終追い切りの動きがポイントになりそう。

 最後に皐月賞馬アルアインだが、実はこの馬のジャッジが一番難しい。毎日杯でサトノアーサーに勝ち、皐月賞ではレースレコードで優勝…3頭の中で実績は断トツだが、取材から聞こえてきたのは距離を不安視する声だ。

「4コーナーでのめって、ひと息入ったのが良かった。あそこでスコンと行っていたら、トーセンスターダム(2014年皐月賞=11着)みたいになっていたかもしれない」と同師は皐月賞を振り返ったうえで「これまでのような強気の競馬だと東京の2400メートルではのみ込まれてしまう。(短距離で活躍した母)ドバイマジェスティの血統で体形も寸詰まりで胸前が広い。なかなかああいう馬体のダービー馬はいない。距離延長…そこがポイントでしょう」との見通しだ。

 ただ「最も運のいい馬が勝つ」というダービー格言もある。その点で勝利の女神はこの馬を見捨ててはいない。評価が急騰したのは18日の栗東ウッドでの1週前追い切り。6ハロン81・5―11・7秒。仕掛けられてからの反応は俊敏でステイインシアトル(古馬オープン)に半馬身先着した。

 指揮官は「“きたな”という感じだね。オルフェーヴルも1週前に超回復して急激に良くなった。アルアインもここにきての成長がすごい。腰がしっかりしてきたし、普段のキャンターからして全然違う」と青天井の勢いを強調する。

 中間の上昇度と操縦性の高さは一番。距離への不安を差し引いても、やはりアルアインが池江勢の総大将と言えるかもしれない。

最終更新:5/23(火) 22:06
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