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農高授業にGAP 実践や認証取得促す 農水、文科省各県に通知

5/23(火) 7:02配信

日本農業新聞

 農水省と文部科学省は連名で、農業高校で農業生産工程管理(GAP)を授業に取り入れるよう促す通知を、都道府県に発出した。GAPを授業の実施計画に盛り込むことや、国際水準のGAP認証を取得するよう呼び掛ける内容。将来の担い手にGAPを当たり前のものとして浸透させ、認証取得を農産物の取引条件にする食品事業者の動きに対応していく。

 17日に農水省は都道府県の農業関連部局に、文科省は教育委員会に通知した。GAPは教育の基本方針となる「学習指導要領」に、授業に取り入れられるものの例示として取り上げられているが、これを具体化するよう、通知で一歩踏み込んで求めた形だ。

 通知では、GAPは「生産技術の習得に加えて、経営感覚を兼ね備えた人材として必要な資質・能力の育成に資する」と指摘。いつ、どれくらいの時間、どんな学習を行うのかなどを定める「年間指導計画」に、GAPを指導することや、農場実習などで実践することを「明確に位置付け」るよう促した。欧州発で国際水準の「グローバルGAP」や、日本発で国際水準を目指す「JGAPアドバンス」を取得することも求めた。

 GAPの認証取得を食品小売業が取引先の農家に求める動きが、特に欧州など海外で先行していることから、農産物の販路拡大につながる重要な手段だとも指摘。輸出に取り組む農家をはじめ、生産現場でのGAPの実践者らによる出前授業を行うことも促した。

 自民党は、小泉進次郎農林部会長の主導で19日にまとめたGAPに関する提言で、農業教育機関でのGAP教育の促進を提起。高校の学習指導要領は今年度が改訂時期に当たることから、改訂に合わせてGAP教育を拡充することも求めている。一方で両省は、全ての農業高校でのGAP認証の取得に向け、教員向けの研修や専門家派遣なども進める方針だ。

日本農業新聞

最終更新:5/23(火) 7:02
日本農業新聞