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DIYガジェットの夢広がる。何でもタッチパネルにできるスプレーペンキが登場

5/23(火) 8:11配信

ギズモード・ジャパン

壁一面タッチパネルも作れる。

タッチスパネルのスマートフォンやタブレットは操作も直感的に行なうことができるため、赤ん坊でも簡単に使いこなしてしまいますよね。まだ言葉も覚えていない2歳の甥っ子が、巧みにスマホをいじってYouTubeを見ている姿には「直感的に触って操作する」ことの偉大さを感じたものです。

我々の生活にすっかり普及したタッチパネルですが、カーネギーメロン大学UCII(人間とコンピュータとのインタラクション研究所)の科学者Yang Zhangさんたちによる新しい技術によって、触って操作するデバイスがさらに増えるかもしれません。彼らの開発した新しい技術とは物体の表面に塗ることで、その表面をタッチパネルにすることができるスプレー式のペンキ。

スプレーで塗るとタッチパネルにできる...。上のFuture Interfaces Groupによる紹介動画(
https://www.youtube.com/watch?v=38h4-5FDdV4)
では、このインパクトをいろいろなものを使って示してくれています。

机の上をそのままなぞってお絵かき。

触った場所によってコンピューター内のアニメーションが反応する人形。

携帯の裏をパソコンのタッチパッド代わりに。

オモチャのドラム・セットを実際にドラムソフトウェアに。

アメリカの国土ジオラマに塗って、触れると場所に応じて州の名前が出てくるデバイス。

…と実に夢が広がりますね。これがあれば最初からタッチセンサーに対応したプロダクトを購入する必要がなく、すでに存在している物体に塗ることでそれをそのままタッチ・システムに組み込むことができるわけです。これは楽しそうです。

タッチパネルにはいくつかの異なる仕組みがありますが、その中の一つがタッチパネルの表面に指に触れると発生する微弱な電圧の変化を検知するというもの。表面上のどこに変化が生まれたかで、指がどこに触れたかを知るわけです。

今回、カーネギーメロン大学の研究者たちが用いたのもこの手法。導電性のペンキを表面に塗ることでタッチパネルを実現するこの実験的な技術には、エレク・トリック(Electrick)という名前が付けられています。詳細はこちらの論文で読むことができます。

もちろん流れる電流がどこで指によって遮られたかを検知するため、ペンキを塗った後、電極をいくつか設置してデバイスをつくる必要があります。それでもいろいろと応用方法の夢が広がりますよね。私が個人的に興奮したのはペンキを塗ったデスクに作られたアプリのショートカット機能。

デスクの上のアイコンを押すとコンピューターのソフトウェアが立ち上がるというもの。これは...電子世界が物理世界に広がっているではないですかっ!

音声アシスタントの発展、タッチパネルの普及、ARの進化、とテクノロジーの進化にともなって、我々の人間的な動きや感覚をそのままコンピューターに対応させられるようになってきました。ちょっと前までコンピューターといえば一つの箱でしたが今や私たちの身の回りを文字どおり取り囲みつつありますね。この技術によってさらにそれが進むかもしれません。

images: Carnegie Mellon University / YouTube
source: Yang Zhang: Electrick via Carnegie Mellon University, YouTube

Andrew Liszewski - Gizmodo US[原文]
(塚本 紺)