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【バスケットボール】厚木東(神奈川) 公立ながら関東3位、短い練習時間をフル活用

5/23(火) 11:40配信

高校生新聞オンライン

 部員の最高身長は187センチ、体育館をフルに使えるのは週2回……。厚木東(神奈川)男子バスケットボール部は、ハンディを抱えながら今季は県新人戦優勝、関東大会3位という成績を残している。練習時間の短さを逆手に取り、本気のプレーを追求する。
(文・写真 青木美帆)

メニューは時間で区切る

 全力でコートを駆け抜けたら、間違いなく壁に激突する。コートのまわりに余白が全くない狭い体育館が本拠地だ。完全下校は午後7時。4つの部が体育館を共用するため、1時間弱しか利用できない日が週に2回。しかし、県内屈指の強豪として名をはせている。

 短い練習時間をフル活用するため、練習メニューの切り替えや集合などは素早く行う。メニューも、回数ではなく時間で区切られており、その中で実戦で通用する質の高いプレーを追求している。

 満足に練習できないからこそ、部員たちはバスケに飢えている。「練習後、全員が『もっとバスケをしたい』と思いながら帰る。その欲があるから、次の日もいい練習ができる」とエースの東野恒紀(3年)。主将の佐野龍之介(3年)も「このチームでバスケがしたくて1~2時間かけて通学する部員も多い。これは他のチームと大きく違うところだと思う」と続けた。

半年かけて足運びを習得

 他の強豪校と比べて平均身長が低い厚木東の生命線は、ディフェンスとリバウンド。ディフェンスフットワークに1時間近く取り組む日も。一般的なそれとは異なる動きをマスターするには半年ほどかかるが、格段に足が動きやすくなるという。

リバウンドでは、相手の動きを封じる「スクリーンアウト」を重視。「練習で本気でやり合っているから、大きい相手からもボールを奪える」という東野の言葉通り、全力で相手を抑え、全力でボールを追いかける部員たちの姿が印象的だった。

信頼関係を重視

 (取材に訪れた)今日は集中力が切れていたので、全体練習を早めに切り上げました。この時も、練習後に「オフを作る」と言った時も選手たちは不満そうでした。みんな練習が好きだから、不思議と「早く帰れる」とか「遊びに行ける」とは思わないんですよね。

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