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自家用車保有制限にビジネスチャンス! 三井物産、カーシェアをシンガポール全域に拡大

5/23(火) 12:22配信

日刊工業新聞電子版

車両台数4倍超に引き上げ

 三井物産はカーシェアリング事業をシンガポール全域に拡大する。事業を展開する現地法人の保有車両台数を、2022年に現在比4倍の1000台、売上高も同700万シンガポールドル(約5億6000万円)から4倍超に引き上げる。シンガポールは自家用車の保有が制限されており、カーシェアリングの需要増が見込まれている。

 三井物産は10年にシェアリング事業を手がける現地企業「カークラブ」に出資し、16年5月に全額出資子会社とした。17年1月には4億5000万円を増資するなど、事業基盤を固めてきた。カークラブは現地のカーシェアリング市場では首位。

 シンガポールでは交通渋滞の抑制などを目的に自家用車の購入が制限されており、車両価格が日本の5―10倍以上となる。このため自家用車を持たず、必要な時だけ借りて利用するカーシェアリングの需要が年々拡大している。

 カークラブが展開するシェアリングサービスは、会員になればいつでも利用可能。車両の空き情報をスマートフォンで確認し、駐車場のロックを解除するカギにスマホを使う。 22年に会員数も同4倍の3万1000人に増やす。シンガポール全域のカバーに向け、車両を設置するカーステーションも22年には現在比2・5倍の250カ所に増やす。

 三井物産は08年に日本でカーシェアリング会社を立ち上げ、15年に三井不動産リアルティに譲渡するまで、事業を展開していた。今後は需要拡大が見込まれるシンガポールにノウハウを移し、事業拡大を目指す。