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北陸で唯一の女子野球部は強豪 福井工大福井、男子が刺激に

5/23(火) 19:03配信

福井新聞ONLINE

 全国的にチーム数が急増し、盛り上がりをみせる高校女子硬式野球。北陸で唯一部活動がある福井工大福井は創部5年目を迎え、プロ球団に練習試合を申し込まれるまでの強豪校になった。選手たちは「本気で日本一」を目指し、がむしゃらに白球を追い続けている。

【写真】スタンドで応援するかいじ君

 4月下旬、福井市内のグラウンドに小気味よい打球音と女子部員の快活な声が響き合っていた。「ナイスボール」「捕ってから速く」。次々と放たれるノックを軽快にさばく選手たち。時には監督の激しい叱咤も。野球への熱量は男子以上だ。

 工大福井の女子野球部が誕生したのは2012年秋。当初6人だった部員は30人弱となり、昨年は春の全国選抜、夏の全国選手権でそれぞれ初勝利を挙げた。中村薫監督(33)は「大会に出てもコールド負けしていたチームが、全国で勝負できる力をつけた」と手応えを語る。

 念願の全国制覇へ、今年に入り“追い風”が吹いている。今までは練習の大半が室内に限られていたが、この春から週4日はグラウンドを使えるようになり、シートノックや走者を置いた打撃練習に打ち込む。ロースコアの試合が多い女子野球では「いかに失点を防ぎ、走塁でチャンスをつくれるかが鍵」と中村監督は言う。実戦形式で「走守」を徹底的に磨き「打撃は元々いいチーム。苦手の守備は確実に良くなっている」と石黒貴美子主将(3年)は自信をみせる。

 もう一つの転機は同校男子野球部のセンバツ出場。「ガッツあふれるプレーに刺激を受けた。自分も負けていられない」と阿部優奈副主将(同)。甲子園で躍動する姿を目の当たりにし、女子部員の士気は一段と高まったようだ。

 6日には女子プロチーム「レイア」と戦い1―2で敗れたが、終盤まで接戦を演じてみせた。中村監督は「プロ相手にいい試合ができて自信になった。さらに鍛えて、この夏は頂点をつかみたい」と意欲を燃やしていた。

福井新聞社