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東京製鉄、6月の鋼材販価を4カ月連続で全品種据え置き

5/23(火) 6:01配信

鉄鋼新聞

 東京製鉄は22日、6月契約の鋼材販売価格を全品種で前月比据え置くと発表した。据え置きは4カ月連続。国内は条鋼、鋼板類とも市中在庫が低水準で、供給も需要見合い。ただ、足元の荷動きが勢いを欠くことから今月も販価を据え置き、様子見とした。7~9月期以降については「さまざまな建築案件の引き合いが見え始めた」(今村清志常務営業本部長)と指摘。夏季減産期入りもあり「需給タイト感から6月以降の市況展開には大いに期待できる」(同)と述べた。同社は引き続き需要見合いの生産で需給調整に努める考え。

 6月契約の主な品種の販価(ベースサイズ)は、H形鋼がトン7万8千円、ホットコイルが同6万2千円など。
 物件向けや在庫品の販価も前月と同じく、H形鋼をトン7万8千円、厚板を同7万2千円、異形棒鋼を同5万6千円とし、22日午後から受注を開始した。
 同社の輸出商談はホットコイルがFOB510~530ドル、H形鋼が同550~570ドル。中国ミルの値下げは一服し、輸出価格は「底入れから反発に向かっている。需給が大崩れすることはない」との見方を示した。
 国内の建築需要に関しては「都心の再開発案件や東京五輪関連などいろいろ出てくる。7~9月には需要の山が少し高くなる」と述べた。その上で、足元の市況は「まだ足踏み状態だ」とし、メーカーの値上げ姿勢と市場の反応には温度差がある状態とした。
 主原料の鉄スクラップ価格に関しては「足元の国内価格は世界的に見て安値。多少の値戻しはあるだろう」(同)とした。4月下旬からの急落については「中国政府による地条鋼の生産停止方針が引き金。将来的にスクラップ需給構造が変化する兆候ではあるだろう」と指摘した。
 5月生産量は20万5千トンを予定。うちH形鋼9万トン、ホットコイル8万5千トン(うち輸出2万トン)、厚板1万トンの見通し。

最終更新:5/23(火) 6:01
鉄鋼新聞