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山大の特命教授がネット通じ研究資金援助呼び掛け

5/23(火) 15:50配信

宇部日報

クラウドファンディングを利用、特典はゾウリムシTシャツ

 ミドリゾウリムシを用い、細胞進化の原動力となる「細胞内共生」の解明に取り組む藤島政博・山口大特命教授(67)が、インターネット上の学術系クラウドファンディングサイトで資金の援助を呼び掛けている。募集は6月27日まで。

 ゾウリムシの一種であるミドリゾウリムシは、クロレラと呼ばれる藻類を食べ、一部をそのまま消化することなく細胞内に維持し、通常の食事と合わせて光合成からも栄養を得られるようになる。現存するゾウリムシでは、別種の細胞(クロレラ)の能力を獲得できるのはミドリゾウリムシだけという。藤島特命教授は、ミドリゾウリムシとクロレラが持つ細胞内共生の成立に必須な遺伝子を探り、家畜など他生物への応用につなげたい考えだ。

 150万円を目標金額に、先月下旬から学術系クラウドファンディングサイト「アカデミスト」で募集を始めた(22日現在の達成率は34%)。お礼として、研究室の見学ツアーを企画したり、ゾウリムシの画像を印刷したTシャツを贈ったりする。目標金額に達成しなかった場合、全額返金される。

 藤島特命教授は、40年近く前から同大でゾウリムシの研究を続けてきた。世界最多の25種を系統保存(クローンごとに容器で保管)している。「ミドリゾウリムシは、細胞内共生の解明を期待できる重要な研究材料。地元の人たちにも興味を持ってもらえれば」と語った。詳細、支援の申し込みはインターネットのプロジェクトページへ。

最終更新:5/23(火) 15:50
宇部日報