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マツダの新型CX-8はミニバン層へ受け入れられるのか? 国内最上級SUVの可能性

5/23(火) 20:03配信

オートックワン

マツダはSKYACTIVの新世代商品群を投入してから新型CX-5ですでに二巡目。国内でのミニバン要望に応えるべく、新たな提案として3列シートSUVのCX-8国内導入を発表した。SKYACTIV導入以降、クルマの評価は世界各国でも非常に高いマツダ。新たなチャレンジとともに、ブランド戦略もここ数年変えてきている。そんなマツダをユーザー目線で見てみよう。

マツダ 新型CX-8や新型CX-5など写真で比較

CX-8はマツダがすでに公表しているSUVで、3列のシートを備えることが特徴だ。SUVでありながら、ミニバンのマツダプレマシーやビアンテの代替え需要に応えることも想定している。発売は2017年の末と見られ、CX-8の発売と併せて、プレマシーやビアンテは販売を終える可能性が高い。

マツダの発表によるとCX-8の全長は4900mm、全幅は1840mm、全高は1730mmとされ、ホイールベース(前輪と後輪の間隔)は2930mmだ。CX-5に比べると全長は355mm、ホイールベースは230mm長く全幅は等しい。全高は40mm高い。つまり単純にいえばCX-5のロング版となる。

3列のシートを収めることを考えると、全長からホイールベースを差し引いた100mm少々は、リア側のオーバーハングに費やすだろう。それでもボディ全体のプロポーションは、CX-5とさほど変わらない。

問題はプレマシーやビアンテの需要を引き継げるか否かだ。

まずはフロア構造とパッケージング(乗員やメカニズムの配置を含めた広義のデザイン)がSUVだから、空間効率はプレマシーやビアンテよりも低い。ホイールベースが2930mmに達するから、2列目のスライド位置を前方に寄せると3列目にも大人が座れるが、膝の持ち上がる着座姿勢になるだろう。マツダが公表した内装写真を見ても、3列目は座面の位置が高く、床との間隔を可能な限り広げようとしている。そうなれば全高を40mm高めても3列目の頭上は狭まる。

また今のミニバン市場では、スライドドアの装着が必須条件になっている。プレマシーとビアンテは両車ともにスライドドアを装着しているから、そこに魅力を感じていたとすれば、ユーザーを引き継ぐのは難しくなる。シートアレンジもミニバンに比べるとシンプルだ。

こういった点を考えると、CX-8はミニバン感覚のSUVというよりCX-5の上級車種だ。公表された写真では、2列目がセパレートシートで、中央にはセンターコンソールが装着される(乗車定員は6名)。装飾類も多い。実際には2列目がベンチシートの仕様も用意するだろうが、4名でゆったりと乗車して、3列目は畳んで荷物を積むのが本来の使い方だ。

価格も高い。CX-5のボディを伸ばして3列目を加えただけでも20万円前後の上乗せになると想定される。メカニズムや装備がクリーンディーゼルターボのCX-5 XDプロアクティブ(300万2400円/2WD)と同等でもCX-8になると320万円だ。トヨタヴェルファイアのベーシックな2.4X、オデッセイアブソルート2.4Xホンダセンシングなどと同等になる。プレマシー20Sスカイアクティブに比べると約100万円高い。マツダの最上級車種と考えるのが妥当で、人気の動向が注目される。

■評価:良

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最終更新:5/23(火) 20:03
オートックワン