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ホークス上林、月間MVP候補に 21歳9カ月で獲得なら、ドカベン香川に次ぐ球団スピード受賞

5/23(火) 10:02配信

西日本スポーツ

 工藤ホークスを「恐怖の8番打者」として支える上林誠知外野手(21)が“プロ初タイトル”に照準を合わせた。22日に発表された5月度の月間MVP候補選手に名を連ねており、豪華メンバーを抑えての獲得となれば、ホークス黄金期のスーパー捕手・城島健司の23歳をしのぐスピード受賞だ。球宴ファン投票の第1回中間発表でも外野手部門の5位にランクイン。ブレーク中のバットで、正念場を迎えた投手陣を援護射撃する。

【写真】お立ち台で内川にあごを握られ、顔をくしゃくしゃにする上林

 博多っ子の度肝を抜いた1試合2発5打点で5月は華々しく幕を開けた。衝撃の逆転満塁弾、千葉での決勝アーチ、19日の西武戦では決勝打を放った。今月だけで4度のヒーローインタビューは大仕事をやってのけた何よりの証し。薫風に乗って羽ばたいた21歳が、当然のごとく月間MVP候補にリストアップされた。

 「最低1日1本打てるようにと心掛けてやってきた。チームに貢献できたら、あとから自然と(月間MVPは)ついてくる」

 5月は月間打率3割7分7厘でリーグ2位。バットが「打ち出の小づち」と化している近藤(日本ハム)の4割2分1厘には及ばないが、4本塁打、14打点、3盗塁は近藤を上回っている。茂木(楽天)、レアード(日本ハム)、さらにはチームの先輩でもある内川や松田も好結果を残しているが、印象度も含めて有力候補なのは間違いない。

 仮に21歳9カ月での初受賞となれば、球団ではダイエー時代の1999年6月度の城島健司(当時23歳)をもしのぐことになり、「ドカベン」の愛称で親しまれ、南海時代の83年4月度の香川伸行(当時21歳5カ月)に次ぐスピード受賞。ちなみに憧れのイチローは20歳で獲得しているが、いずれにしても高卒4年目での受賞は極めて異例だ。

 残り8試合となった5月戦線。チーム的にはシーズン序盤の正念場を迎えている。千賀のコンディションが万全ではないことから、先発陣は軒並み登板間隔を詰めるスクランブル態勢を敷く。救援陣では、守護神サファテを一時帰国で欠く。こんな苦境だからこそ、打線の援護が不可欠だ。上林も現状を理解している。「今は打線がいいので、点を取られても何とかなると思える。打線が援護できればいいし、僕たち下位が打てば大量点にもつながる」

 月間MVPの候補となった上林の名前は全国区になりつつある。球宴ファン投票の第1回中間発表では外野手部門の5位。出場圏内の3位近藤との差もわずかで、今後の活躍度によっては大幅な集票の可能性も十分にある。「注目してもらえているのは正直うれしい。まずは目の前の一戦に集中していくだけ」。ヒートアップする周囲の“熱”にも冷静さを失わない。闘志を内に秘めた「新ミスターメイ」が、打ちまくって新緑の季節を締めくくる。

西日本スポーツ

最終更新:5/23(火) 10:02
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