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【WRC】元VWのミケルセン、シトロエンWRTより次戦ラリー・イタリアにスポット参戦が決定。新人のマシンを借用

5/23(火) 19:08配信

motorsport.com 日本版

 アンドレアス・ミケルセンは、来月に行われるラリー・イタリアにシトロエンからスポット参戦することが明らかになった。シトロエンはミケルセンのスポット参戦について、可能性を最大限に引き出すことが目的であると語った。

写真:昨年最終戦を優勝したミケルセン。元同僚のオジェはMスポーツ、ラトバラはトヨタに加入したが、彼だけ最高峰クラスのシートを獲得することができなかった

 チーム代表であるイヴ・マットンは、次のように述べた。

「今シーズンもすでに6戦消化した。現在の我々の立ち位置は、シトロエン・トタル・アブダビWRTがシーズン初めに打ち立てていた目標よりも、やや下回っている」

「同時にアンドレアス・ミケルセンは、WRCトップカテゴリーチームに対して積極的にアプローチしていた。よって我々は、彼をC3 WRCでラリー・イタリアに参戦させることに同意した。この機会を多くの人が歓迎していると考えている」

 本来であれば、ミケルセンはラリー・イタリアをシュコダ・ファビアR5でWRC2クラスに参戦する予定だった。しかし今回の合意によって、彼はシトロエンの新人であるステファン・ルフェーブルのマシンを一時的に借りて参戦することになる。マットンはミケルセンが今回のイベントで勝利を持ち帰ると、過度な期待を寄せているわけではなく、そもそも彼がシトロエンのマシンをドライブすることに価値があると述べた。

「アンドレアスは、このラリーで多くの経験を持っているが、昨年のイタリアでシトロエンはそこまで戦力がなかったため、うまくいくとは限らない」

「彼の準備期間は限られているため、アンドレアスはラリーにおいて特定の目標を持たない。我々は彼がどれだけマシンを快適にドライブできるのか、またどれほどのペースでドライブできるのかを試してみるだけだ」

 スポット参戦であろうとも念願WRCカーのシートを手にいれたミケルセンは歓喜し、WRC最高峰クラスに戻るのが待ちきれないと語った。

「シトロエンはWRCで圧倒的な競争力を持っている。このようなチームと仕事ができるなんて本当に嬉しいよ。テストで僕のために用意されたマシンに乗って、ラリーに向けて準備するのが待ちきれないんだ」

「スタートする時は、マシンの走行経験が足りていないだろうけど、大きなチームに所属し最高峰クラスでラリーに復帰できることが重要だ。僕はこのチャンスをモノにしてくれた多くの人々に感謝を伝えたい」

 一方マットンは、その次のイベントであるポーランドで、ルフェーブルが再び戻ることを確約した。

 シトロエンによるオーディションによって、ルフェーブルとクレイグ・ブリーンは、リーダー的存在であるクリス・ミークと共に今季フル参戦することがすでに決定している。

 しかし、ルフェーブルの今季の最高位は、旧型マシンであるDS3でラリー・スウェーデンに参戦した時の8位であり、先週のポルトガルでは早々にクラッシュを喫し、13位にとどまった。

「これはいかなる制裁措置でもなく、若手ドライバーへの投資を疑問視しているわけでもない」とマットンは明らかにした。

「この決定は、単にシトロエンの可能性を最大限に引き出すことが目的だ」

「ステファンもこの体制を受け入れている。彼はイタリアに来るし、ラリー・ポーランドではマシンをドライブする」

David Evans