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【ブラジル】「母の日」3年ぶり息吹き返す 売上高、前年比2%増

5/23(火) 2:41配信

サンパウロ新聞

 ブラジルの小売業界にとってクリスマスに次いで重要な商機とされる「母の日」が3年ぶりに息を吹き返した。
 セラーザ・エクスペリアン(Serasa Experian)の調査によると、2017年の母の日週間(5月8~15日)の全国の小売売上高は前年同時期に対して2%拡大した。前の年を上回ったのは14年以来。15年には2.6%、そして16年には8.4%、それぞれ前の年を下回った。16年に記録したマイナス8.4%は03年以降で最大の落ち込みだった。セラーザのエコノミストらは「インフレ率の一貫した低下、金利の低下、そしてFGTS(勤続期間保障基金)の資金の経済への流入が、母の日の小売りにプラスの結果を残させた主な要因だ」としている。
 ボア・ビスタ信用保護サービスセンター(Boa Vista SCPC)のまとめでは、今年の母の日週間(5月8~14日)の小売売上高は16年同時期(5月2~8日)を1.6%上回った。同センターの統計では、母の日週間の売り上げは15年には前年同期比1.2%減、16年には同4.6%減とこのところ2年連続で前年割れしていた。
 また、全国商店経営者連合(CNDL)とクレジット保護サービス(SPC Brasil)が15日発表した調査結果によると、17年の母の日商戦では、売り上げ全体としては拡大を記録したが、分割払いによる販売額は前年同期比5.5%減と4年連続で落ち込んだ。両団体は、債務に縛られた購買力といまだに収入に影響を与えている経済危機によって、消費者らがより少なく、そして一括払いで物品を購入した結果だとしている。
 ブラジル最大の消費市場であるサンパウロ市内ではどうだったか。
 サンパウロ商業会(ACSP)によると、サンパウロ市内の小売業界では母の日に向けた5月前半15日間の売り上げが前年同時期に対して1.3%拡大した。同会はこの拡大について、衣類や履物、装飾品などといったより低価格な品物の一括払い購入によって支えられたとしている。一括払いによる売り上げは前年同時期に対して4.7%伸びた。しかしその一方で、特に高額商品の動きが反映される分割払いによる売り上げは2.2%縮んだ。同会のアレンカル・ブルチ会長は「これらの半耐久財の伸びは、家計予算の圧縮と高金利の結果として今年の母の日は家具や家電製品が入り込む余地はないと指摘した我々の調査結果と整合する」と話している。

最終更新:5/23(火) 2:41
サンパウロ新聞