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大岡川を泳げる川に NPO法人が勉強会 定期調査で水質判明

5/23(火) 7:03配信

カナロコ by 神奈川新聞

 横浜市街地を流れる大岡川の水質を浄化し、身近な水辺環境として活用しようと、NPO法人「HamaBridge濱橋会」(荒井浩理事長)の取り組みが本格化した。定期的に始めた水質調査の分析結果から「きれいな水とは何か」を探る勉強会が21日、同市中区の石川壱町内会館で開かれ、地域住民や大岡川で活動する市民団体ら約30人が参加した。

 濱橋会は、かつて運河だったことに注目し、毎秋恒例イベント「横浜運河パレード」を企画している。流域住民をつなげる取り組みとして「運河の水を徹底的にきれいにするプロジェクト」を昨年立ち上げ、冬と夏の年2回、定められた基準に従い約20項目で独自に調査することにした。

 調査地点は、源流域に当たる氷取沢市民の森(磯子区)、中流域の青木橋付近(港南区)、下流域の長者橋、中村川・堀川にある亀の橋(いずれも中区)の4カ所を選んだ。

 水質調査のオオスミ(瀬谷区)が2月に実施した1回目の調査では大岡川の環境基準は「全て満足」との結果が出た。特に源流域の水質は良好と評価。下流域はほぼ海水で、海の影響を受けていることが分かった。一方、大腸菌は水温が低く活動しにくい時期に当たるため、長い目で見る必要があるとした。

 市が大岡川の水質を調べているのは清水橋(南区)の1カ所のみ。担当者は「源流や中下流域まで全体の水質が分かったことが収穫。きれいな水とは何かという議論のきっかけにしたい」と話し、継続して勉強会を開くことになった。

 小林直樹副理事長は「データを見て、当初思っていた以上にきれいと感じた。川で楽しむスポーツがもっと盛んになってほしい」。荒井理事長は「この川で子どもたちを泳がせたいというのが最終目標。源流から河口まで川をきれいにするという共通の思いを流域の住民に持ってもらうことで、地域を一つにつなげたい」と意気込んだ。