ここから本文です

生き生き走ろう リオ・パラ陸上選手ら 川崎市内の小学校を訪問

5/23(火) 12:21配信

カナロコ by 神奈川新聞

 子どもたちに障害者スポーツへの理解を深めてもらおうと、国内外のパラリンピック陸上選手らが22日、川崎市川崎区の市立小田小学校を訪問した。義足で力強く走り、生き生きと日々の暮らしぶりを語る選手らの姿に、児童らは驚いたり感心したりしながら次々と質問をぶつけた。 

 訪問したのは、リオデジャネイロ・パラリンピックの男子400メートルリレーで銅メダルに輝いた佐藤圭太選手(25)=トヨタ自動車=や、同大会の南アフリカ代表アーニー・フォーリー選手(32)ら男子100メートル(T44)の選手4人と、同大会の走り幅跳び銀メダリスト山本篤選手(35)=スズキ浜松アスリートクラブ=の計5人。山本選手以外は21日に開かれた「セイコーゴールデングランプリ陸上2017川崎」(等々力陸上競技場)に出場した。

 まずは全校児童約540人の前で、義足の選手らが校庭を走った。全身を使ってパワフルに疾走する日本人選手や、笑顔で楽しそうに駆け抜ける外国人選手らに、子どもたちは目を輝かせながら拍手を送った。

 福祉を学び始める4年生約90人は直接選手らと触れ合った。代表の児童らが選手と体育館内を1周ずつ競走。質問コーナーでは「義足で不便なことは」「義足は疲れないのか」といった素朴な疑問に選手らが答え、義足の種類の違いや重さなども紹介した。

 「奇跡的に足が生えてくればいいのに」とつぶやいた児童の声に、フォーリー選手は「何年か前なら『足が欲しい』と言ったかもしれないが、今は幸せに暮らしているからいらない」と笑顔。山本選手も「義足だからパラリンピックにも出られて、みんなにも会えた。今が不自由だとは思わないからいらない」と明るく話し、「足を失うことは悲しいが、その後の自分たちの過ごし方で変わることを子どものうちから知ってほしい。障害者に対する感覚も違ってくるはず」と願いを込めた。

 選手と走った丸山心夏(こなつ)さん(9)は「義足でも普通に走っていてすごかった。『足はいらない』と言っていて、義足でも自分たちが思うほど大変じゃないんだなと感じた」と話していた。