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北朝鮮、北極星2型の実戦配備を公式化

5/23(火) 7:15配信

ハンギョレ新聞

軍当局、射程距離を2000キロメートル前後に修正 固体燃料ミサイルで発射準備短く、キルチェーン無力化する恐れも 軍当局「短い発射準備時間考慮したキルチェーンを準備」釈明

 北朝鮮が21日に発射した弾道ミサイルは「北極星2型」だと明らかにし、このミサイルの実戦配備を公式化した。北極星2型は固体燃料ミサイルで発射準備時間が短い。実戦配備されれば、攻撃の兆候の事前探知が困難になると予想される。

 北朝鮮の朝鮮中央通信は22日「地上対地上の中長距離戦略弾道弾『北極星2型』試験発射がもう一度成功裏に進められた」と報じた。同通信は打ち上げの日を明らかにしなかったが、前日打ち上げたものとみられる。合同参謀本部は前日、北朝鮮が最高高度560キロメートル、射程距離500キロメートルの弾道ミサイルを発射したとし、北極星2型ミサイルと推定した。

 北朝鮮は同日、ミサイルに設置された撮影機で飛行中に撮ったという写真を何枚か公開し、「戦闘部(ミサイル弾頭)に設置された撮影機の映像資料に基づき、姿勢・制御システムの正確性もさらに明白に検討された」と報じた。このような写真公開は初めてのことだ。北極星2型がきちんと姿勢を制御し、飛行したことを誇示するためのものと見られる。同通信は同日の試験発射が「実戦配備に向けた最終試験発射」として、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が「早く多量系列生産し、人民軍戦略軍に装備すべき」と指示したと報じた。

 北極星2型は、昨年、初披露された潜水艦発射弾道ミサイル「北極星1型」の地上用バージョンだ。2段ロケットを装着した固体燃料ミサイルで、コールド・ランチ(発射管の圧力でミサイルを空中に浮かせた後、ミサイルに点火する方式)で打ち上げられる。固体ミサイルは液体燃料ミサイルと違って、発射の前に燃料を注入する必要がない。発射まで30分~1時間程度かかるものと予想される液体ミサイルとは異なり、準備時間がわずか数分に短縮される。それだけミサイル発射の兆候を事前にとらえるのが難しく、兆候を探知してから30分以内に先制攻撃するという「キルチェーン」が無力化するのではないかという懸念の声もあがっている。ハン・ミング国防部長官は2月14日、国会国防委員会で「燃料注入にかかる時間はキルチェーンにすでに考慮されている。液体燃料から固体燃料に変わったとしてもキルチェーンが無力化されることはない」と答弁した。

 国防部は2月の国会報告資料で北極星2型ミサイルを「中距離弾道ミサイル」(IRBM)に分類した。中距離ミサイルは通常、射程距離3000~5500キロメートルのミサイルを意味する。しかし、合参関係者は22日「追加分析した結果、北極星2型の射程距離は2000キロメートル前後」とし、修正された推定値を示した。中距離ミサイルではなく、準中距離ミサイル(射程距離1000~3000キロ)ということだ。これに先立ち、米国の専門家ジョン・シリング氏は2月13日、北朝鮮専門ウェブサイト「38ノース」で北極星2型の射程距離を国防部や合同参謀本部より短い「少なくとも1200キロ」と推定した。ノドンミサイル(推定射程距離1300キロメートル)同様、朝鮮半島有事の際、米軍増員戦力が投入される国連軍司令部後方基地がある日本まで攻撃できる。

 これと関連してレックス・ティラーソン米国務長官は21日(現地時間)、米国のフォックスニュースとのインタビューで「相次ぐ(北朝鮮の弾道ミサイル)試験は失望と不安を引き起こす」とし、「北朝鮮に対して外交と経済的圧迫を適用する初期段階」だと明らかにした。今後の対北朝鮮制裁を追加することを予告したものと見られる。

 国連安全保障理事会は23日(現地時間)、非公開会議を開き、北朝鮮のミサイル発射に対する対応策を論議する。

パク・ビョンス先任記者、ワシントン/イ・ヨンイン特派員(お問い合わせ japan@hani.co.kr)

最終更新:5/23(火) 7:15
ハンギョレ新聞