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FRBの資産圧縮は「巨大な市場リスク」-野村と提携のカルミニャック

5/23(火) 7:26配信

Bloomberg

米連邦準備制度理事会(FRB)は米国経済の拡大が続いたとしても、保有債券の残高圧縮は先送りすべきだ-。世界中の債券・株式に機動的に分散投資する欧州最大のファンドを手掛ける運用会社は、米国による金融緩和策からの出口では予測が困難なほどの影響が市場に及びかねないとみている。

仏カルミニャックのディディエ・サンジョルジュ常務は19日のインタビューで、市場関係者にとって米国の利上げに関する分析は可能だが、「バランスシート圧縮の影響を予想するのは難しい」と指摘。前例のないFRBによる大規模金融緩和からの出口の影響を、ハリウッド映画などが行う初上映の反響に例え、「ワールドプレミアだ。未知であること自体が問題となる」と述べた。

サンジョルジュ氏は、米経済はトランプ政権の税制改革なしではさらなる拡大は難しい半面、税制改革が実現して再び追い風が吹けば、追加利上げ観測と金利先高観を背景に国際的な「ドル不足が起こる」と読む。「そこでバランスシートを圧縮すれば、こうしたトレンドが加速して不透明感が高まる」と予想。「FRBは圧縮は見送って欲しい。年末にかけての税制改革と米経済とバランスシート圧縮の動向は巨大な市場リスクだ」と語った。

FRBは世界的な金融危機を受けた量的緩和策により、2008年9月のリーマンショック直前に9400億ドル前後だった保有資産を4.5兆ドル超に拡大。利上げ局面にある現在も、その規模を保っている。うち米国債は17日時点で2兆4646億ドル、連邦政府機関債が88億ドル、不動産ローン担保証券(MBS)が1兆7781億ドル。市場ではFRBが早ければ9月にも、バランスシートの圧縮に踏み切るとの観測が浮上している。

市場性のある米国債の発行残高は13.8兆ドル超に上る。米財務省の資料によると、海外勢の保有額は3月に6兆793億ドル。うち日本は官民合わせて1兆1185億ドルと2割弱を占め、国・地域別で最も大きい。日本の財務省の統計によれば、国内勢は同月に中長期の米ソブリン債を1兆398億円買い越した。FRBのバランスシート正常化に伴って米金利やドル相場が大幅に上昇すれば、評価損が膨らむ可能性がある。

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最終更新:5/23(火) 11:12
Bloomberg