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グーグル「アシスタント」、アイフォーン生態系には食い込めず

5/23(火) 9:16配信

Bloomberg

米アルファベット傘下のグーグルは今月開いた開発者会議で、米アップル「iPhone(アイフォーン)」向けの人工知能(AI)ソフト「アシスタント」を発表した。信頼性と性能の観点からアシスタントがアップルの「Siri(シリ)」に勝ると考えるユーザーもいるが、アシスタントはアイフォーン向けでは苦戦を強いられそうだ。

アシスタントはグーグルの検索エンジンを統合しデザインも洗練されているほか、グーグルが提供する数々のサービスとも連結している。多数のアイフォーンのユーザーに革新的なAIツールの裾野が広がるとあって会場に集まった開発者らは沸き立ったが、アイフォーンという端末でアシスタントがSiriに勝ることはないというのが現実だろう。アシスタントにとっての限界は以下の通りだ。

・アップストアからわざわざダウンロードする必要があるアイフォーンに最初から搭載されているSiriとは違い、 アシスタントはアプリ配信サイトのアップストアからダウンロードするしかない。第三者開発アプリなので当たり前だが、アプリをわざわざ探してインストールし、ホーム画面の使いやすい場所に置く必要があるというのはユーザーにとり、大きな心理的ハードルになり得る。

・アイフォーンのホームボタンや音声で起動させられないアイフォーンでSiriを起動するには、ホームボタンを数秒間押すか、最近のモデルでは「Hey、Siri」と話しかければいいが、これと同じ方法でアシスタントを起動させることはできず、ホーム画面左にあるウィジェット・パネルに作ったショートカット、またはアプリのアイコンから立ち上げる必要がある。アプリ起動後なら 「OK、Google」と語りかけることで使用が可能だ。これはマイナーながら致命的なデメリットとなり得る。

・アイフォーンの基本的な機能や設定の活用ができないSiriは機内モードや着信拒否をオンにしたり、アラームを作成したりする手っ取り早い方法の1つだが、アイフォーン用のアシスタントで同じことはできない。アシスタントを使っての予定表への入力、タイマー設定、買い物リスト作成、連絡先の検索、リマインダー通知の受け取りは可能だが、それはグーグルが提供するサービス内に限定される。

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最終更新:5/23(火) 9:16
Bloomberg