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ジェットスター・ジャパン、中部を第3拠点化 18年春、パイロットとCA採用も

5/24(水) 20:39配信

Aviation Wire

 ジェットスター・ジャパン(JJP/GK)は5月24日、中部空港(セントレア)を拠点化すると発表した。2018年春を目途に、成田空港と関西空港に続く第3の拠点にする。中部圏でのパイロットや客室乗務員の採用も計画している。

【中部LCCターミナルのイラスト】

◆3機のA320夜間駐機

 ジェットスター・ジャパンは、2012年7月3日就航。現在はエアバスA320型機(1クラス180席)21機で、国内線16路線と国際線8路線の計24路線を運航している。6月2日には、成田-上海線を週4往復で就航させる。

 中部路線は、2013年3月31日に札幌線と福岡線の2路線を同時開設。その後、国内線は同年5月31日に鹿児島線、2014年10月26日に熊本線(15年10月24日を最後に運休)、2015年3月29日に那覇線を開設した。同年12月12日からは、同社の中部発着初の国際線となる台北線が就航し、2016年4月1日からはマニラ線を運航しており、現在の中部発着は国内線が熊本線を除いた4路線、国際線が2路線の計6路線となっている。

 ジェットスター・ジャパンの片岡優会長は、「中部から国内線と国際線を運航する唯一のLCCだ」と、中部路線の重要性を強調。平均座席利用率は、国内線と国際線ともに80%を超えているという。

 拠点化により、中部には3機のA320を夜間駐機する計画で、パイロットや客室乗務員、整備士も配置する。片岡会長は「拠点化する来春までに追加で2機納入され、23機体制になる予定」と説明した。路線規模の拡大によっては、3機以上の夜間駐機も視野に入れる。

 現在は1日の運航を終えると、機材を拠点である成田と関空に戻す必要があるため、中部発着便は昼間の時間帯になりがちだという。片岡会長は、「拠点化で利便性がある運航スケジュールが組めるようになる。より早朝の便や深夜便が組めるようになり、早い時間に目的地へ出発し、北海道の道東や沖縄の離島などより遠くへ行ける。日帰り出張も組める」と、アピールした。

 「現在は中部に到着して機体に不具合があった場合、成田から整備士を送り込んでいる。整備が終わらないと欠航や遅延が生じる可能性があるが、リスクが低下する。拠点化により、繁忙期の増便や中部発のチャーター便も柔軟に組めるようになる」と語った。

 中部拠点の人員は、転勤と中部圏での新規採用を合わせて100人規模を計画。採用はパイロットと客室乗務員を予定しているが、詳細は現時点で決まっていない。

◆国内線中心で路線計画、A320neo導入も

 2019年度に開業を予定しているLCCターミナルに乗り入れるかについては、「コスト的にも、施設的にも有効であれば使わせて欲しい」(片岡会長)として、今後ターミナルを運営する中部国際空港会社と交渉を詰めていく。

 空港会社の友添雅直社長は、「将来の拡張性を残したターミナルで、後発なので他空港のものを勉強したし、LCCのニーズを吸い上げているつもり。コストをいかに抑えるかだけでははく、利用者が不便な空港であってはならない。きっと入っていただけるターミナルになる」と、ジェットスター・ジャパンのLCCターミナル誘致に自信を示した。

 来春の拠点化後の路線計画について、片岡会長は「現在は国内線のネットワークをしっかり作って、事業をしっかりできる会社にし、夜間に国際線をやっている。中部では引き続き国内線ネットワークを作っていく」と、国内線主体で路線計画を進めていく方針を明らかにした。

 国際線については、「就航したい空港が混雑しており、好きな時間帯に就航しづらいという問題もある」(片岡会長)と述べ、アジア諸国の空港で発着枠が不足しているため、ジェットスター・ジャパン側の思惑通りに就航できない現状を説明した。

 また、ジェットスター・ジャパンは、2019年までに現状から7機増機して28機体制にする計画。A320の発展型で燃費や航続距離が向上する「A320neo」の導入について、片岡会長は「A320neoの導入時期は未定だが、A320ceo(現在運航している従来型のA320)は生産自体が制限されているので、A320ceoのほうが入手しずらい。A320neoを検討することになるだろう」と語った。

◆中部全路線758円セール

 ジェットスター・ジャパンでは中部拠点化を記念し、セールを5月25日午前10時から26日午前10時まで実施する。完売次第終了。

 中部発着の全路線が対象で、名古屋に掛けて片道758円。各路線200席限定で、搭乗期間は8月31日から10月26日で、9月15日から25日と10月6日から10日は対象外となる。

 支払手数料や空港使用料、税金などは別途必要。中部発着路線の片道運賃は通常、マニラ線を除き5000円弱からの設定となっている。

Tadayuki YOSHIKAWA

最終更新:5/24(水) 20:42
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