ここから本文です

新F1オーナー、予算上限制度導入を準備

5/24(水) 14:57配信

TopNews

F1チームの年間予算に上限値を設けるというアイデアはまだ消えていなかった。

今季からF1の新オーナーとなったアメリカのリバティ・メディアは、どのようにすればF1チームの競争力を均等化し、さらに高められるかということについて検討を行っている。

■検討されたNASCARシステム

その中のひとつのアイデアは、アメリカの人気レースシリーズであるNASCARが採用しているものと似たシステムを導入してはどうかというものだ。NASCARではシーズン中特定の時点においてクルマとエンジンをライバルたちに公開しなくてはならないというルールが適用されている。そうすることで、各チームが独自に開発してきた技術秘密などが明らかとなり、それをライバルたちが参考にすることができるようになっている。

だが、F1にそのシステムを導入しても、小規模F1チームにとってはあまり意味がないだろうという意見もある。

「ほかのスポーツで行っていることがすべてF1に転換可能だとは限らない」

そう語ったフォース・インディアのオットマー・サフナウアー(最高執行責任者)は次のように続けた。

「NASCARのルールはF1のDNAには合致しないよ」

「誰であろうと、平等のチャンスを望む者は、全員に同じ額の金を与えるべきだ」

■F1オーナーが予算上限プランの試行を準備

そして、ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』が伝えたところによれば、再び予算上限を設定しようというアイデアについての議論が開始されているようだ。それによれば、リバティ・メディアは今年の夏の間に各チームに対し、スタッフ数、生産、使用できるツール類などの制限を組み合わせた予算上限プランを提示する予定にしているという。

『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』は、その制度はそれに従わなかったことに対する罰則を定めない形で1年間の試行期間が設けられることになるだろうと伝え、あるリバティ・メディア関係者の次のようなコメントを紹介している。

「我々は、監視する仕組みがうまく機能するかどうかを確かめたいと思っている」

■各チームの力をきっ抗させなければF1がダメになる

F1最高責任者のチェイス・キャリーはこの件に関して次のように語っている。

「このスポーツが健全に運営されるためには見応えのある走りと戦い、そして誰が勝つのか結果を予測できないレースを提供するしかないということは誰もが理解している」

「トト・ヴォルフ(メルセデス/エグゼクティブディレクター)が最近言っていたよ。もしフェラーリが勝てば、それはこのスポーツのためによいことだとね。そこがポイントなのだ。彼はそれがこのスポーツにとって重要だということを理解しているんだ」

そう語ったキャリーは、次のように付け加えた。

「もしあるチームがすべてを勝ち取ってしまうようなことになれば、それでは局地戦で勝利を得ても戦争には負けてしまうことになる。誰も見る者がいなくなってしまうかもしれないんだからね」

最終更新:5/24(水) 14:57
TopNews