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負担が大きく非効率的な単身赴任、でも3割は単身赴任が「嬉しい」

5/25(木) 9:00配信

THE PAGE

 既婚男性の3割が単身赴任を喜んでいるという調査結果が話題となっています。もちろん7割は寂しいと回答しているのですが、3割を多いと見るか、少ないと見るかは微妙なところでしょう。

 食品大手のフジッコは18日、単身赴任に関する意識調査の結果を発表しました。調査はインターネットを使って行われ、30代から50代の既婚男性のうち、単身赴任経験者250人と未経験者250人の計500人から回答を得ています。

 それによると、全体の71.4%の人が単身赴任について「寂しい」と回答していますが、28.6%の人は逆に嬉しいと回答しました。単身赴任が嬉しい理由としては「羽を伸ばして遊べるから」というのが43.4%と最も多く、「色々なところに住んでみたいという願望があるから」(23.8%)、「帰宅時間を制限されないから」(11.9%)と続きます。

 1位と3位は同じようなものですから、あくまで全体の3割ではありますが、一部の既婚男性は夜遅くまで遊びたいのに我慢しているという現状があるようです。

 単身赴任が寂しい理由としては、1位が「子供に会えないから」(59.9%)、2位が「妻に会えないから」(22.4%)、住み慣れた土地を離れるのは辛いから(8.7%)という順位ですので、極めて常識的な内容といってよいでしょう。

 労働政策研究・研修機構の推計によると、単身赴任をしている労働者の割合は、1987年には1.4%でしたが、2012年には2.5%と増加しています。特に50代の男性は高く4.5%と平均値の2倍近い数字です。厚生労働省の調査によると、単身赴任を伴う人事異動を行っているのは大企業の方が多く、従業員1000人以上の企業では89.8%に達しますが、従業員30~99人の企業では17.9%でした。

 日本は欧米など諸外国と比較して、仕事が優先され、家族と同居しないケースが多いといわれています。特に大企業にその傾向が顕著ですが、終身雇用が前提で、就職ではなく就社というニュアンスが強く、私生活を中心に人生を決定できないことが大きく関係しているのかもしれません。

 しかしながら単身赴任というのは、本人や家族への負担が大きく、生活全体を考えるとあまり効率的なやり方とはいえません。3割の男性が単身赴任を嬉しいと思っていることについては意見が分かれるかもしれませんが、7割の男性は寂しいと感じています。家族が別々に暮らすのはやはり不自然ですから、こうした無理な人事異動がないよう企業は留意していく必要があるでしょう。

(The Capital Tribune Japan)

最終更新:5/31(水) 6:06
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