ここから本文です

smileY inc.ニューシングル TVアニメ『恋愛暴君』EDテーマ『「スキ」を教えて』リリース記念、大坪由佳インタビュー!

5/24(水) 10:50配信

M-ON!Press(エムオンプレス)

声優の大坪由佳が「社長兼ボーカル」、ボカロ楽曲などで知られるゆうゆが「秘書兼サウンドクリエーター」を務める企業系音楽ユニットのsmileY inc.が、3rdシングル『「スキ」を教えて』を完成させた。大坪も出演するラブコメ・アニメ『恋愛暴君』のEDテーマとなるこの楽曲は、作品の世界観に寄り添いながらも彼女の天真爛漫な魅力が最大限に引き出されたスイートなラブソングだ。楽曲のこと、アニメのこと、カップリング曲で挑戦した作詞、今後の展望――smileY inc.を通して新しい扉を開き続けている大坪に、新作とユニット活動について大いに語ってもらった。

【詳細】他の写真はこちら

曲調的にも優しくてかわいらしい部分を……頑張って搾り出してみました(笑)

──前作のシングル「楽園ディストピア」から約1年半ぶりのリリースになりますが、今のお気持ちは?

大坪由佳 久々ですし、『恋愛暴君』というアニメのテーマ曲ということでプレッシャーもあって……一応は(笑)。でも、たくさんの人に自分の歌を聴いてもらえるし、アニメの作品の雰囲気によって色が変われるので、今度はどういう曲が歌えるんだろうって楽しみでした。

──実際に『「スキ」を教えて』という楽曲を初めて聴いたときの感想は?

大坪 『恋愛暴君』の原作を読ませていただいていたので、内容的にすごくテンポの速い曲がくるんじゃないかと身構えていたんですけど、今回はEDテーマということもあって、ゆったりとした浄化ソング的な楽曲で。すごくかわいらしい曲だったので「そっちかー!」みたいな感じで度肝を抜かれました(笑)。さすがゆうゆ氏って思いましたね。

──個人的には、1stシングルの「花雪」はしっとり切ない系、2ndシングルの「楽園ディストピア」はハードで凛々しい系と、作品ごとに大坪さんの新しい一面が打ち出されていたように思います。今作では大坪さんのどういった面が出ていると思いますか?

大坪 やっぱり曲調的にも優しくてかわいらしい部分を……頑張って搾り出してみました(笑)。でも、ジャケットではそことの対比で、普段あまり履いたことのないズボンを履いてみたり、髪の毛もアップにして、ちょっとボーイッシュな雰囲気の格好をさせてもらって。そういうギャップを狙った部分はありますね。

──口元に人差し指をあてたポーズも可愛らしいですね。

大坪 よだれを拭いてるポーズです(笑)。おなか空いたなあって。

──そこもギャップですね(笑)。曲の歌い方としては、出だしは少し無邪気な雰囲気で、サビの部分ではキレイな高音でグッとホーリーな感じになります。これは『恋愛暴君』に登場する主人公の天使・グリのキャラクターを意識したのでしょうか。

大坪 ホーリーな感じっていいですね(笑)。たしかにAメロのところは主人公のキャラクターっぽさを出すために、ちょっとメロから外れてもいいから元気に歌いました。サビは急にキーが上がるので歌うのが難しかったんですけど、裏声を混ぜるとホーリー感が出やすくなって(笑)。それと落ちサビのウィスパーのところは「とことんかわいく歌ってやるぞ!」って思って歌ったつもりです(笑)。

──バッチリかわいかったです(笑)。歌詞も作品の世界観に寄り添った内容ですが、お気に入りのフレーズはあります?

大坪 2番のBメロの“天使も悪魔もみんなが探し物”は、『恋愛暴君』の話が進んでいくうちにわかってくる要素で。そこで「アッ」と思わせて、2番で話が進んだことが分かる部分が好きですね。それといちばん最後の“――手っ取り早くキスから始める?”が、急に大胆になっていいなあって思いました(笑)。

──その最後の部分はどんな気持ちで歌われましたか。

大坪 そこはちょっとイタズラっぽく歌って、ちょっとグリを意識しちゃいましたね。『恋愛暴君』のキャラクターたちにはいっぱい色が付いてるので、この曲では自分が感情移入するというより、作品のことを思って歌った部分が大きかったです。

──なるほど。サウンド的にお気に入りの部分は?

大坪 落ちサビ前の天使っぽいラッパの「タララ~タララ~♪」のところは、やっぱりすごくホーリー感があって好きです(笑)。

──たしかにあそこは天使感がハンパないです(笑)。全体的に祝福感があって、まさに浄化ソングといった感じですが、実際にアニメでエンディングをご覧になったときはいかがでしたか?

大坪 アニメが本当にハイスピードで進んでいくので、エンディングでようやく落ち着けるみたいな(笑)。こういうバタバタしたコメディー作品は大好きなんですけど、だからこそエンディングのゆったり感が際立つというか。『恋愛暴君』にも女の子たちが悩んだり、ちょっとダークな部分もあるので、そういう意味でも良かったと思います。

──大坪さんはアニメにも委員長キャラの椎名茉莉(しいなまり)役で出演されていますね。

大坪 茉莉は委員長という立場なのに先生と恋愛関係っぽくなったりして、実は小悪魔な女の子なんですけど、すごく肝が座っていて。メインキャラの人たちと絡んでも無理なく馴染めるので、一般人のようで一般人じゃない女の子なんです(笑)。でも、すごくお母さんっぽいところもあって、なんか面倒見てもらいたいなあって思っちゃいます(笑)。

──『恋愛暴君』という作品に楽曲と役柄の両方で寄り添うことができましたね。

大坪 そうですね。EDテーマもうれしかったんですけど、実際にアフレコ現場に入れたこともすごくうれしかったです。子安(武人)さんや檜山(修之)さん、大塚(芳忠)さんとか、現場に一緒に入らせていただいて勉強になる方々ばかりでしたし。長年お付き合いのある沼倉(愛美)さんとか、青山(吉能)さんとか……青山さんだって(笑)。よっぴーとも「Wake Up, Girls!」のときからいろんなことを話したり、一緒に作品をやってきた仲なので、そのよっぴーが主演で座長としてすごく頑張ってるところも刺激になりました。

──せっかくなので『恋愛暴君』の今後の見どころも教えてください。

大坪 今後は原 由実さんの演じる白峰 樒(しらみねしきみ)ちゃんがみんなを引っ掻き回していくんですけど、やっぱり茉莉は一般人ならぬ一般人のところで、樒とも普通に超仲良くできてるんですよ(笑)。それとグリがみんなと関わっていくなかで考えることが増えて、無邪気なだけじゃないグリが出てきたり、グリと茜さんのある意味友情みたいな熱いシーンもあるので、楽しみにしていてください!

──では、続いてカップリング曲「未来色ワンピース」のお話を聞かせてください。この曲は作詞が大坪さんとゆうゆさんの共作になっていますね。どのように作詞をしたのですか?

大坪 まず『「スキ」を教えて』が女の子目線の曲なので、カップリングは男の子目線の曲にしたいというお話になったんです。そこで私が1番の歌詞を書いてみて、それを調整していく流れになったので、たくさんペケをもらうんだろうなと思いつつ提出したら、意外とそのままスッと通って(笑)。それで私が2番まで書いて、落ちサビと最後のサビのところはゆうゆさんが書いてくださいました。

──じゃあほぼ大坪さんの作詞になるんですね。男性目線の楽曲というオーダーをいただいて、どのような歌詞を書こうと思いましたか?

大坪 私の心の中に飼っている小さいおじさんが、ちょっと青春を思い出すような、おじさん心に響くものを書けとささやいて(笑)。それで学生感も出しつつ、風景が浮かぶような内容を意識しました。相手が女性ということをわかりやすく伝えるために、サビで“ワンピースを着たきみ”と入れたり。あとはゆうゆさんから仮メロをいただいたときに、爽やかで疾走感のある、淡くて青いイメージが浮かんできたので、“群青色”とか“ミントティー”とか青っぽい単語を入れていくようにしました。

──歌詞のなかでこだわった箇所は?

大坪 意外と難しかったのが、2Aなんですよ。サビはなんとなくパッと書けちゃったんですけど、やっぱり途中の部分は、主人公の男の子の気持ちがだんだん変わっていくところを表すのが難しくて。でも、その部分は「女の子に振り回されるのが良いよね」っていうおじさん心がいちばん出ました(笑)。

──そこは大坪さんがもし男性だったらこういう経験をしてみたいという願望が出てるんでしょうかね。

大坪 みたいです(笑)。1サビの“群青色のワンピース”は視覚で女性に惹かれた部分を表現していて、2サビではそれが“ふわり香るミントティー”で嗅覚になっていて。匂いで覚えちゃったらもうアウトじゃないですか。「この匂いといったらあの子みたいな意識が付いちゃってる俺」みたいな(笑)。

──なるほど(笑)。

大坪 それとこの“ミントティー”というのは、私が歌詞を書いてた頃にチョコミントにはまってたんです。自分の好きなフレーズを入れたいなと思ったんですが、急にバウムクーヘンを出すのもどうかなと思ったので(笑)、色合い的にも良いミントティーにしてみました。

──たしかにバウムクーヘンだと大坪さんらしいですけど、歌の世界観からは少し外れそうですものね(笑)。今回の歌詞には男の子が女の子に夢中になっていく様子が描かれていてストーリー性を感じますが、普段からこういった恋物語を想像しますか?

大坪 あんまりないですね。でも想像しようと思ったら、対キレイな女性のシチュエーションであればどんどん浮かんできます(笑)。だから逆に女の子目線じゃなくて良かったですね。男の子目線だからこそ、多分一日かからずに書けたので。

──えっ、そんなに早く書けたんですか!これは作詞家としての才能もありそうですね。今後もご自身で作詞を続けていきたい?

大坪 そうですね。できる機会があればチャレンジしていきたいなと思います。

──楽しみにしております。ちなみに大坪さんはsmileY inc.というユニットを組まれて3年近くになりますが、ゆうゆさんの楽曲のどういったところに魅力を感じますか?

大坪 ちょっと切なさがあるところが好きです。もともとゆうゆさんの「深海少女」をよく聴いていたので、私のツボに入る曲が多くて。楽曲を通してタイアップ作品の色を出すのもすごくお上手ですし、自由に書いてもテーマ性のある素晴らしい曲が出てくるし。ジャンルも和ロックからエモ系まで幅広いですし、毎回自分の想像の斜め上をいく曲を提供してくださるので、素晴らしい方ですね。

──どんな方なんですか?

大坪 私もレコーディングのときくらいしか、ちゃんとお話をできてなくて。でも普段はすごく優しく温厚な方で、私よりも触れたら壊れてしまいそうな感じで(笑)。本当に職人といった雰囲気の方ですね。これからもっと音楽の話とかできればいいなあと思ってます。

──たくさんの引き出しをお持ちの方なので、今後もいろいろなタイプの楽曲が生まれそうですね。大坪さんはキャラソンなどで歌われる機会も多いですが、smileY inc.として歌う場合との違いはありますか?

大坪 私の場合、キャラソンだと歌のイメージを掴みやすいんですが、個人で歌うとなると「えっどうする?」みたいな自分への問いがすごくて、最初の頃は大変でしたね。さすがにもう3年ぐらいやってるので安定してきましたけど。あと、私は語尾をしゃくってしまうクセがあって、キャラソンではそれを意識的に抑えたりするんですけど、smileY inc.のときはあまり気にせずに気持ちよく伸ばして歌って、それをゆうゆさんが気持ちよくカットしてくれます(笑)。

──結局カットされてるんじゃないですか(笑)。

大坪 このテイクはやっぱりダメだったかみたいな感じで(笑)。

──普段から歌のレッスンをされているのですか?

大坪 何回か個人的にボイトレに行ったことはあるんですけど、ちゃんと通ったことはないです。

──じゃあ自己流で練習されてるんですね。

大坪 そうですね。練習も家でやってしまうので、曲をいただいたときは基本自己流で。自己流って言うとなんかカッコいいですけど(笑)。

──それでこの歌唱力は素晴らしいですね。

大坪 えへへ、いやあ、お上手ですねえ(笑)。でも、毎回ゆうゆさんにせよキャラソンを録ってくださる方にせよ、皆さん正解を持ってらっしゃるので、そこに現場ですり合わせていくというのが近いかもしれないですね。まだまだ精進していきますけど、ひとまずの完成形としては、毎回新しいものを更新して出していけるように頑張っています。

──この先、smileY inc.としてどんな活動をしていきたいですか?

大坪 社員(smileY inc.ファンの呼称)の方たちからは、ライブを観たいというお言葉をいただいているので、どこかのタイミングで実現したい気持ちはあります。ひとりで何曲も歌う経験はあまりないので不安ではありますけど、社員のみんなはすごく優しくて社長思いだということは知ってるので(笑)。社員のみんなと力を合わせて、一歩一歩近づけていけたらいいなと思います。

──そこはsmileY inc.という企業が一丸となって実現できるといいですね。

大坪 そうですね。多分、できることになったら、自分でめちゃくちゃ考えてセットリストを組むので(笑)。構成とかを作る側が大好きなんですよ。社長ばっかり歌ってないで、社員を働かせるコーナーもほしいですね(笑)。

──楽しそうなライブになりそうです(笑)。では、最後に読者に向けてのメッセージをどうぞ。

大坪 久々のニュー・シングルということで、たくさん話してしまったんですけど、懲りずに読んでいただきありがとうございます(笑)。音楽って記憶の引き出しに残りやすいものだと思うので、『恋愛暴君』を思い出したときに『「スキ」を教えて』が流れてきたり、逆に『「スキ」を教えて』を聴いたときに『恋愛暴君』のことを思い出してくれるというのもうれしいですし、ゆうゆさんも私も作品が良くなるようにたくさん気持ちをこめたCDになっているので、たくさん聴いて何回もリピートしてください!そしてCDには、よっぴーが演じるグリバージョンの『「スキ」を教えて』も収録されているので、『恋愛暴君』を最終話まで見てから聴くと、また違った味わいになると思います。そちらもよろしくお願いします!

Interview & Text By 北野 創

●リリース情報
TVアニメ『恋愛暴君』EDテーマ
「「スキ」を教えて」smileY inc.
5月24日発売

品番:EYCA-11384
価格:¥1,500+税

<CD>
01,「スキ」を教えて/smileY inc.
作詞・作曲・編曲:ゆうゆ
02.未来色ワンピース/smileY inc.
作詞:大坪由佳・ゆうゆ 作曲・編曲:ゆうゆ
03.「スキ」を教えてください/グリ(CV.青山吉能)
作詞・作曲・編曲:ゆうゆ
04.「スキ」を教えて instrumental
05.未来色ワンピース instrumental
06.「スキ」を教えてください instrumental

関連リンク
smileY inc.オフィシャルサイト