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菌床シイタケ 郡山に栽培新拠点 全農県本部が年度内稼働へ

5/24(水) 9:24配信

福島民報

 全農県本部は菌床シイタケ生産の復興に向け、福島県郡山市日和田町に菌床を作る施設や空調付き栽培ハウス、人材育成の研修施設などを含む「菌床しいたけイノベーションセンター」を新たに整備する。総事業費は約4億7千万円で8月に着工し、今年度内の完成と稼働を目指す。 

 新施設は生産者の所得向上や次世代生産者の育成、県産菌床シイタケのブランド化などが目的。23日、郡山市で開かれた全農福島しいたけ生産販売協議会の総会の席上、全農県本部の担当者が明らかにした。 
 菌床シイタケ栽培は菌床作りに手間がかかる点や、初期投資に高額な費用が必要な点などが新規参入の障壁となっていた。センターには農家への菌床供給を目的とした製造施設、周年栽培を可能にする空調付きのハウス施設、新規参入の生産者を育成・指導する研修施設を整備する。センターで作った菌床は県内のシイタケ農家に販売し、ハウス施設は農家に貸し出して栽培してもらう。 
 この他、計画では品質や収量アップを目的とした実証試験・実践施設などが備わる。実証試験・実践施設では、栽培を通じて得たデータを蓄積・活用し生産技術の向上を図る。 
 全農県本部はセンターで栽培したシイタケを全農のネットワークを通じて県内や首都圏に売り出す。2020年の東京五輪で来日する外国人に提供することも目指す。 

■生産量700トン目標 34年度までに
 全農県本部によると、同協議会所属の菌床シイタケ農家は県内約30人で、東日本大震災と東京電力福島第一原発事故発生前の平成22年度の出荷量は合わせて454トンだった。風評などの影響で28年度は355トンで震災前の7~8割にとどまっている。全農県本部はセンターの整備により34年度までに生産量を700トンまで増やしたい考えだ。 

福島民報社

最終更新:5/24(水) 9:31
福島民報