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「ここまでやるとは…」福岡は本当に大学より高校人脈が物を言うのか? 覆面OB座談会で検証

5/24(水) 10:56配信

qBiz 西日本新聞経済電子版

 「あの社長はしゅうゆう出身」

 「あの部長はふっこうやもんね」

 福岡で企業の取材をしていると、こんなフレーズを耳にすることがある。この春、転勤や就職で東京や大阪から転入してきた方々も、あいさつ回りや商談で早速、同じような言葉を聞いているかもしれない。

【前編】福岡は大学より高校人脈? OBが明かす意外なNGワード

 「しゅうゆう」や「ふっこう」とは、いずれも福岡市内の県立高校の愛称。修猷館高と福岡高のことを指す。

 そうとは知らずに初めて聞いた転勤族は、「周遊」や「復興」の文字が頭に浮かぶかもしれない。「まさか高校時代の話が出てくるとは…」(大手販社の九州支店長)と意表を突かれる方もいるだろう。

 市内では、この両校に「がおか」と呼ばれる筑紫丘高を加えた3校が「各学区の成績トップ校」(大手進学塾)とされ、地元で「御三家」と呼ばれることもある。

■絆の下地は“地元の子”?

 どこの都立高も府立高も受験できる1学区制の東京や大阪と違って、福岡県には13の学区がある。県立高を受験するなら、自分の住所地がある学区の高校を選ばなければならない。

 つまり、“地元の子”たちの集まりとも言え、これが下地になっているのか、福岡は「大学よりも高校の人脈が物を言う土地柄」(地場企業社長)とされている。

 中でも、大手企業や経済団体のトップや幹部にはいわゆる「御三家」の卒業生たちの姿が目立つ。さらに、先輩後輩のつながりは社会に出ても続き、同窓会が盛んな学校も多い。その同窓会の告知広告は新聞の見開きで掲載されることもあり、転入者たちを驚かせているようだ。

 中国地区出身で福岡市・天神で働く20代女性は「私の地元では見たことがありません」。長崎県出身の50代男性も「ここまでやるとは…」と衝撃を受けている様子だ。

 広告は卒業生たちが勤める会社単位で「わが社は1人当たり2千~3千円ずつ出した」(修猷館OB)などと“自腹”で出稿。九州電力や西部ガス、西日本鉄道、福岡銀行など勤務先の社名と共に「有志一同」などと存在をPRしている。

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