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突然の運休に戸惑い 再開望む地元住民 わ鉄脱線事故  再開は25日以降に

5/24(水) 6:01配信

上毛新聞

 群馬県と栃木県を走るわたらせ渓谷鉄道で検査用車両が脱線した事故を受け、国の運輸安全委員会は23日、鉄道事故調査官を派遣し、事故現場を確認したり運転士らに事情聴取した。大間々―間藤間は終日運休となり、バスによる代行輸送が行われた。不便を強いられている沿線住民からは早期の運転再開を望む声が聞かれた。運転再開は最も早くて25日になる見通し。

◎24日に車両を重機で運び出し

 鉄道事故調査官2人が午前8時ごろ現地入りし、脱線した検査用車両やレール、車両が停止した八木原踏切などを調べた。調査官によると、レールや枕木の傷などからカーブの中間地点で脱線したとみられ、置き石の形跡は確認できなかったという。

 運輸安全委員会などによると、わ鉄の脱線事故は1990年に水沼―本宿間、2002年に間藤駅付近で発生。いずれも土砂や落石を防ぐ壁が崩れ、車両にぶつかったのが原因だった。線路の幅や高さを調べる検査用車両の脱線は「極めてまれ」(鉄道関係者)という。

 わ鉄は沿線住民の通学や通勤、通院の足になっているだけに、利用者は突然の運休に戸惑っていた。通学に利用している高校2年の小林大輔さん(16)=桐生市=は「電車が動かなくなると大変」と顔をしかめ、大間々駅まで迎えに来た父親の功さん(46)は「仕事もあるので送迎の負担は大きい」とこぼした。

 16人の生徒がわ鉄で通学するみどり東中は、みどりあずま小のスクールバスに同乗するよう指示を出したほか、一部の保護者はマイカーで送迎した。桐生市内の病院にわ鉄で通う菊池定代さん(76)=みどり市=は「運転ができないから、わ鉄が唯一の足なのに」と困惑した様子だった。

 わ鉄によると、24日に検査用車両を重機で線路から運び出し、25日の運転再開を目指して復旧作業を本格化させる。樺沢豊社長は「安全第一で運転再開したい」としている。

最終更新:5/24(水) 6:01
上毛新聞