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大飯3、4号「合格」再稼働認める 福島事故以後2度目の運転へ

5/24(水) 11:15配信

福井新聞ONLINE

 原子力規制委員会は24日、定例会合を開き、福井県おおい町の関西電力大飯原発3、4号機の安全対策が東京電力福島第1原発事故で強化された新規制基準に適合すると認める「審査書」について議論、新規制基準に適合すると正式に決定し再稼働を認める判断を示した。審査合格は7例目で、計6原発12基となる。関電は秋以降、福島原発事故以後2度目の再稼働を目指す。

 関電は今夏の再稼働を目指していたが、原子炉冷却用の海水ポンプを津波から守る防護壁などを設置する安全対策工事の完了が7月にずれ込むとしており、秋以降に再稼働する計画を示している。同発電所は福島原発事故以後いったん再稼働、2013年に停止した。実現すると4年ぶりの運転となる。

 大飯3、4号機は新基準が策定された2013年7月にあらためて審査を申請していた。高浜1~4号機、美浜3号機と合わせ、関電が審査を申請した福井県内の3原発7基は全て合格となった。今回の審査には349件の意見が寄せられた。

 再稼働に必要な手続きとして、今後、規制委が施設の詳細設計に関する認可や現地での使用前検査を行い、関電が福井県などの同意を得る必要がある。

 ■大飯原発3、4号機

 福井県おおい町にある関西電力の原発で、いずれも加圧水型軽水炉。3号機は1991年、4号機は93年に営業運転を始め、出力は各118万キロワット。東京電力福島第1原発事故後、国内の全原発が停止した中、当時の民主党政権が決めた暫定基準に基づき、2012年7月に全国の原発で唯一再稼働した。13年9月に定期検査で停止した。住民らが運転差し止めを求めた訴訟で、福井地裁が14年5月、運転を認めない判決を言い渡した。関電などが控訴し、名古屋高裁金沢支部で係争中。