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「共謀罪」への立ち位置くっきり 新聞各紙がどう報じたか

5/24(水) 11:41配信

BuzzFeed Japan

犯罪を計画段階で処罰する「共謀罪」法案は5月23日、賛成多数で衆議院本会議を通過した。いったい、主要5紙はどう報じたのだろうか。BuzzFeed Newsは、翌朝24日の朝刊1面を比較してみた。【BuzzFeed Japan / 籏智広太】

読売新聞:「テロ準備罪 衆院通過」自公維賛成 今国会で成立へ

「成立へ」との見出しを打った1面トップの記事では、法案の内容や衆院本会議の議論をまとめ、ポイントも4点掲載した。

そのほか、「不安あおらず冷静な議論を」と呼びかけた署名記事も掲載。「テロを含む組織犯罪の防止に向けて国際連携を深めるために、テロ準備罪法案を成立」させる必要があると指摘した。

「1億総監視社会になる」「内心の自由を侵害する」という野党の反対論は「国民の不安をあお」るものだと批判。「一般人は捜査対象になり得ないと繰り返し説明してきた」との政府答弁を紹介した。

そのうえで、「具体的で冷静な議論が求められる」とまとめた。

朝日新聞:「共謀罪」衆院通過 自公維賛成、参院へ 29日審議入り 会期内成立厳しく

読売新聞と同様に1面トップ。衆院本会議のやりとりなどをまとめた記事のほか、「政府・与党が想定する今後の日程」と、国会前で開かれた反対運動の写真も掲載している。

(視点)「何が罪に」不明確なままと題した署名記事は、「警察などの捜査機関が権限を乱用し、一般市民への監視を強めるのではないか」と批判的だ。

政府答弁についても「『一般の人』とは何か」と言及し、「『何が罪に問われるかわらかない』という不気味さが残った」「『テロ防止』の効果がどの程度期待できるのか」「277もの罪が必要なのか」などと訴えた。

そのうえで、「根本的な疑問が解消されないまま、成立を許すことはできない」とまとめた。

産経新聞:テロ準備罪 衆院通過 参院審議入り 29日以降

1面トップ。朝日、読売両紙と同様に衆院本会議の内容をまとめ、「法案をめぐる経過」を表で紹介。法案に懸念を示した国連特別報告者の反論も掲載している。

反発のち容認 歴史は繰り返す? 扇動する野党・メディアとの署名記事では、法案を「『共謀罪』と呼び、『一般人の内心の自由を侵す』『1億総監視社会になる』と不安をあお」ったとして、野党批判を展開した。

さらに、日米安保条約や国連平和維持活動(PKO)協力法を引き合いに、「野党や朝日新聞が不安をあおりながら今は容認し、定着している事例は多い」と指摘。それぞれの論戦の経緯を、安全保障関連法に至るまで振り返った。

そのうえで、「今回の『共謀罪』反対も、『批判のための批判』の構図は変わっていない」と結んだ。

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最終更新:5/24(水) 12:29
BuzzFeed Japan