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WELQの方がマシだった? ネットの医療情報は今、どうなっているのか

5/24(水) 13:24配信

BuzzFeed Japan

一部上場企業のDeNAが医療情報サイト「WELQ」で、信頼性が不確かな医療情報を組織的に大量生産していた問題。同サイトの閉鎖から約半年、ネット上の医療情報の信頼性はどうなったのか。「今もまだ、大きな問題が残り続けている」とする検索エンジンの専門家や医師に話を聞いた。【BuzzFeed Japan / 朽木誠一郎】

「WELQ」が不確かな医療情報を大量生産し、サイト閉鎖に追い込まれたのは、2016年11月末のことだ。

しかし、低品質な医療情報は今もネットに大量に、しかも目立つ形で残り続けていることが、専門家の分析で明らかになった。

DeNAはGoogleから集客するため、膨大な検索語リストを作り、検索結果で上位表示されるテクニックを駆使した。いわゆる検索エンジン最適化(SEO)だ。

それによって検索結果で、大学や公的機関が発信する情報よりも上位に表示され、多くの人に閲覧されていた。あれから半年、検索結果は今、どうなっているのだろうか。

「WELQが出ていた方がまだマシだったのでは?」

そう指摘するのは、検索エンジンの専門家で、早くからWELQの問題点を指摘していた辻正浩氏だ。同氏はブログでこの半年間の検索結果の推移を公表した。

辻氏はBuzzFeed Newsの取材に「Googleは検索アルゴリズムの改善などの対応策は打ったものの、未だに信頼性の担保されない、記事を大量生産するサイトの上位表示が続いている」と話した。

一方、比較的信頼性が高いはずの大学や公的機関のサイトは、この半年で順位が下がっているという。

データから浮かび上がるのは「WELQのようなSEO手法」が未だに有効であることだ。

辻氏が分析したのは、“お腹が痛い”“だるい”などの「健康関連の悩み」488キーワードと“胃がん”“白血病”などの「病名」399キーワードだ。

「NAVERまとめ」など読者投稿型サイトと辞書サイトを除くと、「健康関連の悩み」「病名」のどちらでも、「スキンケア大学(健康・医療情報部門は“ヘルスケア大学”と呼称)」が検索上位につけている。

辻氏によれば、このサイトはWELQと同じように、網羅的な内容の記事を短期間で大量に用意し、SEOをしているという。

WELQの問題で明らかになったように、健康・医療情報を大量生産しつつ、信頼性を担保するのは難しい。ヘルスケア大学についても、その内容の信頼性の低さや運営体制の不備を指摘する声が上がり、5月8日付で、運営のリッチメディアが不正確な情報を掲載したことを認めている。

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最終更新:5/24(水) 14:30
BuzzFeed Japan