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下総国庁メイン通りか、古代の大型道路跡確認 市川国府台遺跡 「現代なら県庁へのメインストリート」

5/24(水) 12:01配信

千葉日報オンライン

 千葉県教委は23日、市川市国府台地区の国府台遺跡の発掘調査で、奈良・平安時代(8~10世紀)の下総国の中心施設(国庁)につながっていたとみられる大型の道路跡を長さ約45メートルにわたって確認したと発表した。道幅は一貫して9メートル前後に及び、両端に側溝も掘られていた。県教委は「現代なら県庁へのメインストリート。これだけ大規模な道路を整備していた当時の下総国の中心地の繁栄ぶりも示している」と分析。6月3日に現地説明会を行う。

 県教委文化財課によると、国府台県営住宅の建て替え工事に伴い、昨年11月から実施中の発掘調査で、今月にかけて確認した。深さ1メートルほど土を取り除いた場所に、道路跡の構造が見つかり、排水用とみられる側溝の幅も片側4・5~1・8メートルと大型だった。

 地名の通り、国府台は、当時の下総国の行政上の中心地「国府」(今の県庁所在地に相当)があった場所とされ、その国庁(県庁舎に相当)は、今回の道路跡から北側に約100メートルの市営野球場周辺に存在していたと推測されている。

 1970年代の調査で、今回の道路跡から南側に約300メートルの場所に起点とみられる道路跡の一部が見つかっていたが、まとまって把握できたのは初めて。

 今回の45メートル区間は工事の敷地内のみ。道の全体像は南北方向に約400メートルの長さに及んだ可能性が高い。

 3日の現地説明会は(1)午前10時45分~11時半(2)午後0時45分~1時半の2回。京成国府台駅から徒歩約10分で、普段は立ち入り禁止。問い合わせは同課、電話043(223)4130。

 県営住宅が建てられた60年当時は未調査だった。詳しく調査し記録を取った後は、工事のため埋め戻すことになるという。