ここから本文です

「漁師のモーニングコール」仕掛け人、目指すは漁師の新3K「カッコイイ、稼げる、革新的」

5/24(水) 20:11配信

BuzzFeed Japan

東北の漁師集団フィッシャーマン・ジャパンが仕掛けた、“漁師が朝起こしてくれる”モーニングコールサービス「FISHERMAN CALL」が話題になっている。【BuzzFeed Japan / 鳴海淳義】

【写真で解説】朝に強い漁師が起こしてくれるモーニングコールサービス

朝に強い漁師が、朝が苦手な若者の早起きを手助けすることで、両者の交流を少しでも増やそうという試み。しかし、なぜ「漁師と若者」なのだろうか。

FISHERMAN CALLの企画者で、フィッシャーマン・ジャパン事務局長の長谷川琢也さんに聞いた。

「僕、誕生日が3月11日なんです」

長谷川さん、じつは漁師ではなく、ヤフー社員である。もともとはYahoo!ショッピングなどのサービス企画を手がけていた。

だが3.11で、震災と誕生日が重なったことに使命感をおぼえた。同社の企業理念は「課題解決エンジン」。ならば被災地の課題解決もすべきと、ヤフー東北支社の設立を社長に訴えた。

2012年7月、石巻に支社を開設。宮坂学社長からはこう言われた。

「これはCSRではない。事業部だ。ちゃんと継続的に事業を成功させてこい。IT企業代表として黒字になるまで帰るな」

「で、まだ帰れてない(笑)」と長谷川さん。

まずは東北の拠点「ヤフー石巻ベース」を作り上げた。地域の人が集まって共創する場所。「おばちゃんとか子どもが自由に入ってくるんです」。ここを拠点にさまざまな復興支援事業に挑戦してきた。

「以前はYahoo!ショッピングで、いろいろな商品を、誰が作っているかも知らず、とにかく売ることだけを考えていた。でも東北で一次生産の尊さと豊かさを学んだ。食べ物を作ってもらっている、生かされていると教えてもらった」

いまの長谷川さんの口癖は「安く売ってはいけない」。これまでの、とにかく売ろうという立場から、値下げを止める立場に変わった。地方の人ほど土地の生産物の価値に気づいていないという。たとえば1月~3月の「春採れわかめ」。

「ネットで売れないのでは」と難色を示すショッピング担当者を説得し、ヤフーのトップページに「シーベジタブル」という名前で掲載した。数百万円の売上があった。

1/2ページ

最終更新:5/24(水) 20:25
BuzzFeed Japan