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戦時中の竹やり保管 田辺市の民家

5/24(水) 17:00配信

紀伊民報

 和歌山県田辺市中三栖の河野保雄さん(91)は、亡き母が戦時中に使用していたとみられる竹やりを大切に保管している。太平洋戦争時は子どもや女性ら民間人が本土決戦に備え、竹やりで敵兵を討つ訓練をしていた。河野さんは「これを見ると、戦争のことを思い出す」と話している。

 竹やりは、倉庫代わりに使っている、以前住んでいた家で一昨年に見つかった。長さ約2メートル、太さ約3センチ。「昭和十八年三月(ひろ)こうのしん」と書かれている。

 「ひろ」は河野さんが住んでいる田辺市中三栖の地域名「広」で、「こうのしん」は84歳で亡くなった母親の「しん」さんのこと。河野さんによると、民間人は竹やりを1人1本持っており、地域で集まって訓練していたという。

 河野さんは「当時は寝ても覚めても戦争のことばかりが頭にあった。何とかして勝たないといけないと思っていた。戦争で亡くなった人が気の毒で仕方がない」と話す。

最終更新:5/24(水) 17:00
紀伊民報