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【ライターコラムfromC大阪】“走れて戦える”FW澤上竜二、ケガを乗り越えいざJ1デビューへ

5/24(水) 16:14配信

SOCCER KING

 大学サッカー界ナンバーワンストライカーの看板を背にセレッソ大阪へ加入した昨季。澤上竜二は、明治安田生命J2リーグで30試合に出場。得点こそ1点にとどまるも、J1昇格プレーオフの2試合もともに先発。前線から献身的に走り回り、セレッソのJ1昇格に貢献した。年が明けた今季。チームが始動する前は、地元・奈良県の実家近くにある石段を何度も走って往復。自身にとって初のJ1に思いを馳せた。ただし、タイでの1次キャンプ終盤に腰を痛めると、「こんなに長い間、ケガで離れたことはなかった」と自身も振り返る。およそ3ヶ月に及ぶ離脱を余儀なくされた。

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 その間、同期の木本恭生が、カップ戦で、リーグ戦で大活躍。シーズン序盤、尹晶煥新体制のチームを軌道に乗せるラッキーボーイ的な働きを見せた。「自分も早くJ1のピッチでプレーしたい」。逸る気持ちを抑えながらリハビリに励んだ澤上が全体練習に戻ってきたのは4月下旬。復帰戦は明治安田生命J3リーグの舞台だった。J3第7節の鹿児島ユナイテッドFC戦。72分に途中出場した澤上は、早速、仕事をしてみせる。後方からのフィードを体の強さを生かしてキープし、ドリブルで運ぶと、クロスから岸本武流の決勝点をアシストした。続く第8節のカターレ富山戦では先発を果たすと、後半、自身が獲得したPKこそ外してしまうも、この試合をスタンドから見ていた尹晶煥監督は「コンディションは上がっている」と彼のプレーを見つめていた。

 そして、セレッソにとって、JリーグYBCルヴァンカップのグループステージ最後の試合となる今節のヴィッセル神戸戦では、出場停止のリカルド・サントスに代わって1トップでの先発が濃厚だ。澤上について、尹晶煥監督は「彼の長所は闘志を持って走ること。それを最大限、発揮することが大事。本人もこの試合のために、いい準備をしてきた。(復帰明けということもあり)そこまで大きな期待はしていないが、うまくやってくれると思う。本人が早くJ1という舞台に順応することが大事」と話す。

 今までのルヴァン杯と同様、神戸が主力に近い選手を投入してくるようだと、セレッソとしては苦しい展開も予想される。「守備の時間が長くなるかもしれないけど、そこでクリアやパスを収めることができれば攻撃にもつながる。しっかり起点になりたい」と自身に課せられた役割を語る澤上だが、それでも、やはり最も求める結果はゴール。「(神戸は)誰が出てきてもレベルは高いと思う。まだ自分はJ1で出たことがないので、どれだけ通用するのかやってみたいし、そこで結果を残すことができればリーグ戦でも使ってもらえると思う。(プレッシャーは感じる?)プレッシャーはないけど、FWとしては点を取らないといけないと思っている」と、“J1デビュー”となるこの試合に懸ける思いを話す。

 リーグ戦でも4位と快進撃を見せるチームにおいて、現在は杉本健勇と山村和也の2人が前線でプレーしているが、彼らに続くFWの台頭が望まれる。その点、“走れて戦える”澤上は、“ユン・セレッソ”にとって今後の伸びシロにもなり得る。今節はチームとしてもグループステージ首位奪取が懸かる重要な一戦だが、澤上個人にとっても、現在の立ち位置からステップアップを果たすための大切な一戦となる。

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最終更新:5/25(木) 13:44
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