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中国を「A1」に1段階格下げ、債務見通し悪化で-ムーディーズ

5/24(水) 10:17配信

Bloomberg

米ムーディーズ・インベスターズ・サービスは24日、中国の格付けを「A1」に引き下げた。これまでは「Aa3」だった。債務増大と経済成長鈍化で中国の金融・財政力が悪化するとの見通しを示した。同社による中国格下げは1989年以来。

ムーディーズは発表資料で、「改革の進展がいずれは経済と金融システムを変革する可能性があるものの、経済全体に広がる債務がさらに大きく増えることを阻止する公算は小さく、その結果として政府の偶発債務が増えるだろう」と指摘した。格付け見通しは「安定的」と、従来の「ネガティブ(弱含み)」から変更された。

北京大学HSBCビジネススクール(深圳)のクリストファー・ボールディング准教授は格下げについて「中国にとっては穏やかに受け取れない精神的打撃であり、中国の金融圧力増大の絶対的な証左だ」と指摘。その上で、「大きな構図でみれば問題はないだろう。中国債の大半は当局もしくは当局に準ずる機関・事業体が保有しており、海外投資家の持ち分は極めて小さい」と述べた。

ムーディーズの格下げ発表を受け、中国人民元は本土およびオフショア市場でいずれも値下がりした。中国株も下げた。クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)取引では中国国債の保証コストが上昇した。

原題:China Handed First Moody’s Downgrade Since 1989 on Debt Menace(抜粋)

専門家の見方などを追加して更新します.

Jeff Black

最終更新:5/24(水) 13:00
Bloomberg